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政治

2014年11月10日

政府が硬貨鋳造を海外に発注、シンガポール・ミントに衝撃

昨年、シンガポール国内で流通される硬貨が輸入された時、貨幣鋳造のシンガポール・ミントに衝撃が走った。同社はこれまで、流通硬貨のほとんどを生産してきたからで、新硬貨がカナダで鋳造されていることは知らされていなかった。
シンガポール・ミントは国営法人だったが、1998年に大手企業セムコープ・インダストリーズに譲渡され民間企業になった。
イプ・パクリン取締役は「一般に政府が外国の貨幣鋳造所に発注することは珍しいことではないが、信頼に対する打撃だった」と本音を漏らす。
通貨発行を管理するシンガポール金融管理庁(MAS)は、発注した硬貨は金属の板を重ね合わせる方式で、カナダ社が特許を所有していると説明。またこれまでにも、フィンランド、韓国の鋳造所に発注したことがあると釈明した。
シンガポール・ミントは紙幣印刷能力がないため、MASは紙幣を英国など欧州の造幣業者に注文している。
MASが唯一の顧客という状態が続いたため、シンガポール・ミントは経営のまずさから赤字に陥った。経営改善を委託されたのがイプ氏で、海外に目を転じ、フィリピンから硬貨鋳造を受注した。流通硬貨だけでなく、記念硬貨も生産しており、タイ、ブータン、カンボジア、ベトナム、ラオス向けの記念硬貨を鋳造した実績がある。

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