シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPMRTの機器故障、政府と共同で調査開始

社会

2011年12月20日

MRTの機器故障、政府と共同で調査開始

機器の損傷による2度にわたる運行停止を受け、MRT(地下鉄・高架鉄道)を運営するSMRTは12月17日夜から18日午前にかけ、不具合があった南北線および東西線で調査を行った。
保有する123車両のうち13両が損傷を受けたため、SMRTは朝夕のラッシュ時の運行頻度を減らす。また列車の振動で腕木が損傷を受けた可能性があるため、中心街のオートラムとサマセット間の運行速度を時速40キロに下げる。
SMRT職員は、監督庁である陸運庁(LTA)の職員とともに2路線、計93キロの軌道を検査した。
このためSMRTは日曜の始発を午前5時半から10時にずらしたが、検査が進むごとに欠陥カ所が見付かり、一部の駅では運行開始をさらに最長2時間、遅らせた。
重大な欠陥があったのは、第3のレールと呼称される、電車に電気を供給するパワーレールで、レールを支える腕木が21カ所で外れていた。
また13の車両で、パワーレールから電気を取り込む集電装置のカバーが損傷を受けていた。
調査の間、SMRTは代替輸送手段として路線沿いにバスを運行したが、バス停では長い行列ができた。
腕木の損傷が見付かったのは、マリーナベイとラッフルズ・プレース間、シティー・ホールとラッフルズ・プレース間、シティー・ホールとドビー・ゴート間で、いずれも電車の振動を吸収する浮体式スラブ(板状物)が設置されている区間。建物が密集しているため振動吸収が必要だという。
SMRTとLTAは調査を続けるため、始発を再び遅らせる可能性がある。政府は既に調査委員会を設置した。
一方、事故および事故後の対応の不手際に対する利用者の不満が高まっており、一部の国民はSMRTのサウ・ファイクフワ最高経営責任者(CEO)の辞任を求めた。サウCEOは「自分に責任があるが、失敗から立ち去ることが責任ある態度ではない」と辞任する考えのないことを明らかにした。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPMRTの機器故障、政府と共同で調査開始