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貿易

2011年7月20日

6月の国産品輸出、1.1%増に減速

国際企業庁(IE)が発表した6月の国産品輸出(NODX、石油・再輸出を除く輸出)は前年同月比1.1%増の150億Sドル(約9,747億円)にとどまった。電子機器輸出が同17%減少したのが響いた。Sドル高による輸出競争力の低下も影響した。
電子機器では集積回路(IC)部品、ディスクドライブ輸出がそれぞれ51%減少した。電子機器以外の輸出は12%の増加だったが、5月の増加率(23%)を大きく下回った。
総貿易は5%増の810億Sドル(約5兆2,636億円)。輸出が6.2%、輸入が3.7%、それぞれ増加した。中間財の輸入は51億5,100万Sドル(約3,347億円)だった。
NODXは前月比では4.5%の減少だった。世界経済の低迷がそのまま輸出統計に反映された形だ。
NODXの国・地域別実績は、対日が震災の影響で前年同月比18.2%減に落ち込んだ。特に電子機器以外の輸出が大幅に減少した。対米は6.3%の減少だった。
中国、韓国、欧州連合(EU)、タイ向けNODXはそれぞれ、12%、7.1%、1.3%、3.5%増加した。額で見ると、対中は17億6,000万Sドル(約1,144億円)、対インドは6%増の5億400万Sドル(約328億円)。
英金融機関HSBCのエコノミスト、エスケセン氏は「世界経済の低迷は一時的。下期には持ち直し、シンガポールの輸出も増加する」との楽観的見通しを示した。
アジア主要経済の先行きについて、域内エコノミストはやや減速すると予想している。懸念材料は米国、欧州の債務問題で、かつては考えられなかった、米国が債務不履行に陥る可能性が浮上している。
クレディ・スイスのエコノミスト、ワンデスフォード氏は中国、インドが抱える問題点として国内インフレを挙げ、「両国中央銀行は金融引き締めを余儀なくされた。国内経済活動に影響する可能性がある」と述べた。

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