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政治

2015年4月28日

南シナ海問題は手詰り、リー首相は安定維持を強調

マレーシアで開催の東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議で、一部の加盟国と中国が領有権を争う南シナ海問題について「(拘束力を持つ)行動規範の早期策定を求める」と、これまでと同じ対応で決着した。

会議は午前中がクアラルンプール、夕方は保養地のランカウイ島に移動して開催した。中国が岩礁を埋め立て、滑走路を建設していることにフィリピンは危機感を募らせ、一致して中国に対し強い姿勢で臨むよう会議で訴えたが、中国に経済面での依存度が高いほかの加盟国は中国に強い態度を取りづらいのが実情だ。

リー・シェンロン首相は会議で「最近の進展で懸念が生じている。適切に対処しなければ緊張は高まり、事象に発展する恐れがある。ASEANには鎮静化の役割がある」と述べた。

さらに「南シナ海の平和と安定の維持、航行と上空通過の自由が加盟国全体の利益だ。ASEANと、中国を含む域内諸国は全て、友人として建設的関係を維持したいと願っている」と述べた。

行動規範策定の時期について、シンガポール記者団の質問に対しリー首相は「すべての当事者が速やかな策定を希望しているかははっきりしていない」とこの先、進展の可能性が低いことを示唆した。

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