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経済

2010年4月29日

カスカル取締役会、セムコープ提案拒否

オランダ系水処理会社のカスカルは、セムコープ・インダストリーズからの買収提案に対し、臨時取締役会で拒否を決めた。

会合の議長を務めた非執行役員のウエージャー氏は「セムコープの提案は不適切で高圧的。同社は買収価格を2種、それも実勢価格以下で提示しており、不適切な価格で株譲渡を株主に迫るもの」と買収提案を批判した。投資銀行関係者は「提示価格が低すぎるとカスカルは見なしている」とコメントした。

セムコープは5月14日までにカスカル株主に対し買収を正式に提案する。買い取り提示価格は1株6.75米ドル(約630円)で、23日の終値を11.3%下回った。提案への応募が、発行済み株式で80%以下の場合、買い取り価格は6.4米ドル(約600円)になる。

発行済み株式の58.4%を保有する英バイウオーター・グループは提案に応じる意向を表明している。カスカル会長のアドリアン・ホワイト氏はバイウオーターの会長で、バイウオーターからはもう1人、取締役がカスカルに派遣されており、カスカル取締役会の意見は割れていると推測される。

カスカルはバイウオーターが母体。本社ビルはバイウオーターと同じで、給与管理など間接業務をに委託している。バイウオーターは債務返済のための資金を必要としている。

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