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経済

2010年4月16日

中銀が金融引き締め、GDP拡大受け

中央銀行に相当するシンガポール金融管理庁(MAS)は4月14日、為替相場のSドル変動幅の中央値をSドル高の方向に調整した。現状追認の調整で、また中立的政策を放棄し、緩やかなSドルの上昇を容認する方針に転換した。物価上昇に対処する。
 
MASはSドル変動幅(非公開)を定めており、昨年4月、変動幅の中央値をSドル安の方向に引き下げていた。しかし10月以来、アジア経済の強さを反映しSドルは変動幅の上半分で推移していた。
 
MASが変動幅の中央値引き上げとSドル高容認の両方を同時に採用したのは初めて。発表を受けSドル相場は1米ドル=1.3755Sドル(約92円)を記録した。1カ月前の相場は1.3971Sドル(約93円)。
 
声明でMASは通産省発表の第1四半期国内総生産(GDP)統計を取り上げ「経済回復は持続する」とした。
 
消費者物価指数(CPI)は昨年下期は下落したが、今年1~2月は0.6%上昇しており、MASは「賃金の回復、ビル賃料の上昇が予想される。世界的な商品価格の上昇もあり、インフレ圧力は高まる」と、金融引き締めの理由を説明した。
 
米モルガン・スタンレーは「景気下降リスクより、インフレ圧力の方がリスクとして高いとMASは判断した」との分析を示した。

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