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国際

2010年4月15日

「核テロは起こり得る」、核安保サミットで首相

オバマ米大統領の主宰でワシントンで開催された、47カ国の首脳らが出席した核安全保障サミットは、4月13日午後、核テロは国際安保上の最大の脅威と宣言し、4年以内にすべての脆弱(ぜいじゃく)な核物質の安全管理を徹底する、などをうたった共同声明を採択して閉幕した。次回サミットは2012年に韓国で開催される。

1日目の総会でリー・シェンロン首相は「核テロは起こりそうもない脅威ではなく、強固な予防措置を講じなければ現実に起こり得る惨事だ」と強調。対策強化を呼びかけた。

シンガポールは主要貿易中継点で、不法な核物質の輸送阻止で重要な役割を担っている。シンガポールは国連規則に従い、最近、輸出管理を強化しているが、リー首相は「核物質の密輸がシンガポールなどを避け、規制の緩いほかの港湾を通過している」と述べ、国際的な核拡散防止の枠組みの必要性を訴えた。

イランは会議に対抗し、核の平和利用と核兵器廃絶に関する国際会議を17、18日にテヘランで開催する。中国を含む約60カ国の政府高官、軍縮関係者に招待状を送っており、シンガポールは代表を派遣する。イランは核安保サミットに招待されなかった。

イランの会議についてリー首相は「会議が正しい方向に進むのを手助けし、均衡を確保する」と語った。

■原子力利用の事業化調査を実施へ
リー首相の核安保サミット出席に合わせシンガポール政府は方針書をサミットに提出した。この中で「シンガポールは原子力の利用について近く、事業化調査を開始する」と原子力発電に取り組む方針を明確にした。

声明書はさらに、国際原子力機関(IAEA)で討議されている問題が政治化されていると指摘。各国は平和的目的のため原子力技術を利用する権利を有すると主張した。

会議出席に先立ちリー首相は、クリントン米国務長官、バーナンキ連邦準備制度理事会理事長と会談した。シカゴを訪問後、帰国する。

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