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経済

2010年4月7日

商業店舗市況、不動産業者の見通し

商業店舗市場は昨年、世界的不況による消費減退と新たな施設の大量供給と言う困難に直面したが、賃貸料は予想されたほど下落しなかった。先行き楽観は許さないが、外国人入国者は増加するなど明るい材料も見られる。不動産仲介の英ナイト・フランクの幹部2人が市場の動きと先行きについての報告書をまとめた。以下はその概略。

昨年初頭は小売業の売り上げが減少したため、賃料は最大20%下落し、空室率は15%に達すると予想されたが、第4四半期の稼働率は95.7%の高率を記録するなど予想ほど悪い結果にはならなかった。しかし賃料は下落傾向をたどり、第4四半期の賃料は前年同期と比べ8.2%下落した。

オーチャード中心部の施設賃料は1平方フィート当たり月40.43Sドル(約2,730円)で、同14%下落した。オーチャードの賃料下落は5年ぶり。

マリーナ・センター、シティー・ホール、ブギスの賃料も下落したが、郊外のショッピングモールのみ、同29.32Sドル(約1,980円)に0.8%上昇した。

予想ほど小売り市況が悪化しなかった理由として挙げられるのは、◇政府の景気対策による雇用悪化の回避◇不動産税割り戻し◇個人消費の増加――で、人口も増加率は鈍化するものの、昨年の499万人(外国人在留者を含む)から長期的には650万人への増加が予想されており、消費の絶対額が増えることはほぼ確実だ。

カジノ総合リゾートの開業で外国人入国者の増加も期待されており、今年1月の入国者数は前年同月比18%増の90万8,000人。通年では、政府観光局(STB)は前年比20%増の1,150万~1,250万人を予想している。

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