シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPMIER、GDP成長率予測を5.3%に上方修正

経済

2008年10月20日

MIER、GDP成長率予測を5.3%に上方修正

〈クアラルンプール〉
国内最大のシンクタンク、マレーシア経済研究所(MIER)は10月16日、今年上半期の経済成長が予想を上回ったことを踏まえ、2008年通年の国内総生産(GDP)成長率予測を、これまでの4.6%から5.3%に上方修正した。ただし09年の成長率予測は、世界経済減速の見通しを受け、3.4%にとどめた。
MIERのモハマド・アリフ所長は、サブプライム問題から始まった米国の経済危機が「見た目より深刻」であり、米景気後退が長引く恐れがあると指摘。アイルランドやアイスランド、ニュージーランド、シンガポールといった国々でも現在景気が後退していると述べた。所長はそのうえで、マレーシアが2四半期連続で経済が収縮する自律的景気後退局面に入る時期について「来年第2もしくは第3四半期の可能性が40%、第3四半期の可能性が30%」との見通しを明らかにした。
アリフ所長はまた、マレーシアの経済ファンダメンタルズに依然問題はなく、銀行システムも健全だと述べる一方、財政赤字がここ10年間続いていることに懸念を示し、財政赤字のGDP比率予想を08 年4.8%、09年3.7%とした。
アリフ所長はさらに、弱くなっている通貨リンギット相場について「米ドルは高すぎるので近くドル安に動くだろう」と述べ、来年には1米ドル= 3.3~3.4リンギに落ち着き、最悪で同3.5~3.6リンギとの見通しを明らかにした。
一方アリフ所長は、米景気の回復までに数年を要すると予想。米政府の緊急対策がある程度奏功する可能性はあるものの、現在の危機は莫大な赤字予算や経常赤字など米経済の構造的問題が発端だと明言した。所長はまた、国際通貨基金(IMF)の原資に限界があるうえ、同時期に危機的状況に陥った国々が多すぎるため、IMFによる対応措置の効果は余りないだろうとコメントした。

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