シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP一段のSドル高、中銀が容認

金融

2008年4月15日

一段のSドル高、中銀が容認

シンガポール金融管理庁(MAS、中央銀行に相当)は4月10日、Sドルの値上がりを容認する政策を決定した。インフレの高進に対応する。
MASは通貨バスケット方式で為替相場をコントロールしており、通貨の変動幅(バンド)を決め、バンド内での自由な変動を認める為替制度を採用している。今回、バンドの中央値を引き上げる措置を決定した。実質的なSドル高誘導だ。
インフレ懸念は強まっており、MASは今年のインフレ予想(4.5~5.5%)を5~5.5%の幅に狭めた。
ほとんどのエコノミストは政策の現状維持を予想していただけに、MASの決定に驚きを隠せない。欧州フォーティス銀行のストラテジストは「MASがこうした決定を下すのは危機の時くらい」と語った。
MASは為替バンドをインフレ対策に利用しているが、中央値を改定したのは2002年のドットコムバブル崩壊と、03年の新型肺炎(SARS)危機の際の2回で、国際競争力の強化を目的に、いずれも引き下げた。
国内経済は1~3月期に7.2%の高成長(速報値)を記録しており、インフレ抑制を優先できるとの判断が働いたとエコノミストは見ている。10日の対米ドル相場は前日比1.8%アップの1.357Sドル(約101円)。

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