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貿易

2008年7月2日

海産物業者、EUへの輸出一時停止で厳しい環境に

〈ジョージタウン〉
マレーシアの海産物加工業者は、欧州連合(EU)向け輸出の一時停止措置の影響で厳しい局面に置かれている。EUは先ごろ、マレーシアの衛生基準が不十分であることからマレーシア産の海産物の輸入禁止の可能性を示唆していた。現在、保健局と漁業当局の主導で関連設備の衛生基準の改善に向けて、水産養殖農場、海産物加工設備、漁船、水揚げ場を対象に対策を進めている。
マレーシア冷凍食品業者協会(MFFPA)によると、EU向けの輸出を行なっていた43の冷凍食品業者の向こう3カ月の損失は10億リンギ(約325億円)に上ると見られている。輸出の一時停止措置決定の段階で、コンテナ15台分、1,500~2,000万リンギ(約4億8,700万~6億5,000万円)相当の海産加工物がEU向けに準備されていた。代わりの市場を探すことが急務だが、価格の高い海産物の買い取り先を見つけるのは厳しいという。なお、MFFPAによる損失の予想には冷蔵、調理加工、生鮮、乾燥海産物業者に及ぶ影響は含まれていない。
MFFPAによると、金融機関がEUへの輸出の一時停止によって多額の融資は必要なくなる、という理由で、海産物加工業者向けの融資を削減したことも業者にとって痛手となっている。
人員削減も避けられない状況で、海物加工業の労働者全体の20%、主に北部地域で働く3,000~4,000人が職を失う見通し。そのほとんどがマレーシア人だという。輸出の一時停止が長引くと、包装や輸送などの関連業者にも悪影響が及ぶと見られており、3カ月以内の衛生基準達成、輸出解禁が望まれている。

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