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政治

2008年5月28日

政府が島嶼域の領有権明確化に本腰、灯台島の裁判敗訴受け

〈クアラルンプール〉
5月23日にペドラ・ブランカ島(マレーシア名:バトゥ・プテ島)が国際司法裁判所(ICJ)の裁決によりシンガポール領土に決定したのを受け、マレーシアの関係省庁は近隣諸国との領有権が不明確な周辺の島嶼域約100カ所に関する情報収集を開始した。
主な諸島はピサン島(ジョホール州)、ウナラン島(サバ州東部)、ペラ島(ペナン州)、南シナ海にある諸島などだが、砂洲や岩礁などをあわせると1000カ所以上になるという。国立リモート・センシング・センターでは人工衛星による沿岸地域のデータ収集を始め、外務省ではICJのペドラ・ブランカ島判決内容の研究に人員を配置した。政府は今後ICJで領有権を求めて裁判が行われた場合に備えて、有利な情報を集めておくとともに、島々の領有権を主張できるよう各島々の管理を強化したい考えだ。
ペドラ・ブランカ島と同様にシンガポール管理の灯台があるピサン島については、アブドラ・ガニ州首相はジョホール州スルタンと英国植民地政府間での1900年の合意書に島および灯台管理についての記載があることや、シンガポールからの灯台職員はククップにある海事部、移民局、税関への登録を義務付けていることなどを挙げ、マレーシアがピサン島の管理を行っていると主張できると述べた。
早急な措置が必要といわれるウナラン島ではマレーシア海軍がパトロールを行っているが、インドネシア側は島内に漁業用装置を設置、海軍とインドネシア側との間でにらみ合いなども起こっている。ペラ島にはマレーシア所有のヘリポートがあるものの、実行支配が十分だと主張できるレベルではないという。
なおペドラ・ブランカ島領有裁判敗訴に絡み、野党・汎マレーシア・イスラム党(PAS)ジョホール支部のメンバーは原因がサイド・ハミド前外務相(現内務相)、アブドラ・ガニ州首相およびアブドル・ガニ・パタイル司法長官にあるとして警察に被害届を提出した。

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