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社会

2008年4月30日

遺伝子操作による媒介蚊撲滅プロジェクトが浮上

〈クアラルンプール〉
デング熱やチクングンヤ熱といった蚊が媒介する伝染病が相変わらずはびこる中、遺伝子操作を施した蚊を使って媒介蚊を一掃しようという計画が持ち上がっている。
英国のバイオテク企業とマレーシア医学研究所(MIMR)が共同で計画している試験プロジェクトは、セランゴール州クタム島に遺伝子を組み換えたオスのネッタイシマカを放すというもの。このオスの蚊にはキラー遺伝子が組み込まれており、メスの蚊と交尾してもその子孫は生き延びられない。こうして媒介蚊の数が抑制される。早ければ年内の実施を目指している。
一方、環境保護団体などは、環境バランスに危険な変化をもたらす恐れがあるとして批判している。環境技術開発センターのグルミット・シン会長は、「いったん野に放てば、遺伝子操作を行った蚊に対する他の昆虫による干渉をどうやって排除するのか。ネッタイシマカよりもっと質の悪い突然変異の蚊が産まれるのをどうやって防ぐのか」と述べた。
マレーシアでは今年1~3月だけでも9,800人以上が蚊が媒介するデング熱などの伝染病に罹り、25人が死亡している。

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