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社会

2008年4月14日

クアラルンプール空港乱射事件、保安上の問題点も浮上

〈クアラルンプール〉 クアラルンプール新国際空港(KLIA)で4月9日夜発生した両替商を狙った強盗の乱射事件で、監視カメラが作動していなかったなど保安体制上の問題を含むいくつかの疑問点が浮上している。8日にはKLIA発の航空機にバングラデシュ人の男がナイフを持ち込むのを見過ごす事件が起きており、空港の安全体制の見直しが迫られている。
強盗事件については、監視カメラが設置してあったにもかかわらず映像を記録していなかったことが問題視されているほか、なぜ両替商が150万シンガポールドルもの大金を外貨で海外に持ちだそうとしていたのか、強盗は覆面などしておらずなぜ監視カメラが作動していないのを知っていたのかなどが疑問点として挙がっているという。監視カメラについては運輸省のその後の調べで、保安リスクの高い場所では録画機能がついているが、リスクの少ない公共エリアや建物外部では監視カメラが設置されていても録画機能がついていなかったことが明らかになっている。
モハマド・バクリ連邦犯罪捜査局長は、両替商の動きを知っている者は少数だとして、内部犯行の可能性もあると指摘。犯人がタミル語で叫んでいたとの証言もあり、両替商を狙って度々事件を起こしてきたインド系ギャング団の犯行の可能性もあるとした。また犯人のうちに少なくとも2人の負傷者がいる可能性が高いとし、銃創の治療のため病院に現れる可能性があることを示唆した。
KLIAの強盗事件は、空港に現金を持ってきた両替商を狙って待ち伏せしていた強盗団が出発ロビー前の乗降場で銃を乱射、通行人を巻き込んで5人が負傷したというもの。警備員と居合わせた非番の警察官も応戦して銃撃戦となったが、両替商2人と警備員、非番警察官のほか、通り掛かりのネパール人労働者も巻き添えを食って脚などに銃撃を受けた。強盗は現金を奪って2台の車で逃走した。
警察は、KLIAの出発/到着ロビー付近を中心に24時間体制のパトロールを行う方針だ。

■ナイフ持ち込み事件では3人を停職に■
KLIA発の航空機でのナイフ持ち込みが見過ごされていた事件については、空港を運営するマレーシア・エアポーツ(MAHB)の担当職員3人が重大な保安手続き違反を犯したことを理由に、停職処分を受けた。
KLIAでは2007年10月に、外周フェンスを破って侵入したパレスチナ人男性が、シンガポール航空機の前輪格納庫に忍び込む事件が起きているが、このときも監視カメラに写っていなかった。

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