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社会

2008年4月2日

反イスラム映画への抗議活動が活発化

〈クアラルンプール〉 イスラム移民排斥を訴えるオランダ極右政党「自由党」のウィルダース党首が、イスラム教が暴力を奨励していると訴える内容の短編映画をホームページ上で公開したことについて、マレーシアでも抗議の動きが広がっている。
いち早く抗議の声を上げたマハティール前首相は、「イスラム教徒が団結すれば容易に(抗議活動が)できる」「オランダ製品をボイコットすれば彼らは店じまいするしかないだろう」とボイコットを呼びかけた。ライス・ヤティム外相も、ウィルダース党首に対し「映画公開のすべての責任を追わねばならない」「イスラム教徒を宗教的過激派と描くことは誤った情報を植え付けるだけでなく、イスラム教及びイスラム教徒の心情に対するあからさまな軽視だ」と批判した。
マレーシア・イスラム教徒消費者協会は、非政府組織(NGO)諮問評議会、マレーシア・イスラム教徒レストラン協会と共同で抗議の意思を表すためだとして、オランダ製品のボイコットを呼びかけた。
スーパーマーケットなど26店舗を展開するマイディン・モハメド・ホールディングスは、事実上のオランダ製品ボイコットを決めた。商品棚からの撤去は行わないが、オランダ製品に「オランダ製」と書いた赤いステッカーを貼り、レジ周辺に貼ったポスターで消費者に非買を呼びかけている。マレーシアでは、ユニリーバやシェル、フィリップスなど著名オランダ企業が活動している。
■蘭大使は遺憾の意を表明■
オランダの駐マレーシア大使館のロディ・エムブレヒト大使は、オランダ政府の見解や政策を反映したものではなく、ウィルダース党首一個人の意見に過ぎないと弁明。映画に登場する暴力については非難するとした上で、映画の中ではイスラム教徒が暴力と同一視されているとして遺憾の意を示した。
映画の題名はアラビア語で「内なる戦い」を意味する「フィトナ」で、米同時多発テロなどの映像に続き、イスラム原理主義者が「我々は世界を支配する」などと語る様子が15分間映しだされる。

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