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政治

2008年4月1日

保健省、医薬分離の方針を表明

〈クアラルンプール〉 保健省は、病院で医師が薬も販売する従来のやり方を見直し、医師は処方箋のみ発行、薬は薬局で購入するという医療機関・薬剤購入機関の分離化を行う方針を発表した。国内全域で分離化を実施する時期はまだ決まっていないが、都市部の病院と薬局が近くにある地域で試験的に実施し、結果を見ながら実施域を広げていく予定だという。
同省のイスマイル・メリカン事務次官によると、保健省が今まで分離を行わなかったのは主に薬剤師、薬局の不足が原因。現在5,000人の薬剤師、1,600カ所の薬局がひしめく状況となり(2004年は薬剤師3,927人、薬局1,540カ所)、さらに大学の薬学部も13に増え、毎年600人の卒業生が見込まれるようになって、分離化実行が可能になった。その一方で、患者が処方箋を持って走り回ったりする状況が発生しないよう、24時間体制の薬局の設定など試行錯誤する必要がある。
マレーシア薬剤師協会のジョン・チャン・チューフェン会長は、医薬分離は薬剤師が20年来要望してきたものだと歓迎。分離による長所として、▽医者が患者の状態の解明、カウンセリングや治療方針決定に専念できる▽薬剤師は患者に薬の摂取について充分な教育、説明ができる▽患者が医師と薬剤師に会うことにより、医療、処方のミスの予防、第3者の意見を得られるなどを挙げた。
さらに同会長は、医療費が高くなるのではないかという懸念に対し、現在の方法だと患者は薬を選ぶことができないが、分離が実行されれば患者は経済状況に合わせてブランド薬か、無名ブランドの代替薬か選ぶことができるようになり、かえって安く済むようになると語った。

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