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国際

2007年11月21日

福田首相、年内の訪中示唆

ASEANプラス3や東アジアサミット(EAS)出席のためシンガポールを訪問中の福田首相は、11月20日、中国の温家宝首相との二者会談に臨んだ。会談で温家宝首相は「(日中関係は)歴史的な転換期を迎えている」として、この機会を活かして日中関係がより強化されることを希望するとした。福田首相も、両国の関係が改善されつつある現在の状況は喜ばしいことであるとし、今後も互恵関係を強化していきたいと述べた。
来月1・2日には、両国の経済協力について話し合う「ハイレベル経済対話」が北京で開催される。両国の閣僚級メンバーが出席しての対話は初めてで、日本からは高村外相をはじめ6人の閣僚が出席予定。エネルギー・環境対策分野での日中間協力、中国産食品の安全問題などが協議される予定。
福田首相は、早ければ年内、もしくは年明け早々には訪中したいとの意向を表明した。
温家宝首相からは、2008年に日中友好平和条約締結30周年を迎えるにあたり、来年を人的交流を促進するための「友好交流年」として、特に若い世代の交流を促進することが提案され、福田首相も賛同の意を表した。また、台湾問題については、「慎重を期する問題であり、日中関係を考慮した適切な対応」を日本側に求めた。
同日、中国、日本、韓国の3首脳による首脳会議も行われ、今後も3カ国間での協力を推進していくことで合意。日本からも北朝鮮の核問題や拉致問題解決に向けての協力を改めて要請した。
ASEANプラス3では、今後10年間のASEAN・東アジア地域協力の基本コンセプトとなる第2共同声明を採択。人権問題、民主化、域内協力のオープン化・透明化といった要素が盛り込まれ、アジア太平洋経済協力(APEC)やEASといった枠組みとの協調も図る。
また、福田首相より、デジタルアートやCGなどの分野でのASEAN・東アジア地域の交流を促進するための「デジタルEXPO」の開催が提案された。ASEANプラス3で行っていく様々なプロジェクトを支援するための協力基金設立については、今回の会議では具体的な決定事項はなかったが、福田首相は日本として支援の用意があることを表明した。
福田首相は、カンボジア、ラオス、ベトナム(CLV)3国との会談にも臨み、地域全体がバランスを取りながら発展していけるよう、日本からも必要な支援を行っていくとした。来年1月には東京でメコン川流域の経済開発について会議が開催される予定。

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