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社会

2007年6月8日

セランゴール州で鳥インフルエンザ

セランゴール州スンガイ・ブロー近郊で2日から4日にかけて、放し飼いのニワトリ64羽が死亡し、検査した数羽から毒性の強いH5N1型鳥インフルエンザウイルスが検出された。農業・農業関連産業省のズルキフリ・イドリス事務局長が6日、明らかにした。アブドラ首相も同日、報道を確認し、当局に素早い対応を求めた。7日現在で、人への感染は報告されていない。
同事務局長は、既に対策に着手したことを強調。半径1キロメートルの範囲で飼育されている家禽類に対して、屠殺処分を実施していると明らかにした。同範囲内に位置するのはカンポン・パヤ・ジャラス・ヒリル、カンポン・パヤ・ジャラス・フル、カンポン・パヤ・ジャラス・ダラム、カンポン・クブ・ガジャの4農村で、人口は合計1万2,000人。2,000羽ほどの家禽類・卵が処分されるという。屠殺処分される家禽類については補助金が支給され、卵が1個20セン、ニワトリが1羽9.5リンギ、アヒルとガチョウは1羽10リンギが飼い主に補償されるという。マレーシアで鳥インフルエンザが確認されたのは、昨年3月のクランタン州が最後だった。
■シンガポールがセ州からの鶏輸入を禁止■
セランゴール州で鳥インフルエンザが確認されたとの報道を受け、シンガポール政府は同州からの家禽類・卵の輸入を禁止すると発表した。ただし鳥インフルエンザの確認されていない▽ジョホール州▽マラッカ州▽ネグリ・センビラン州▽ペラ州――からは、通常通り輸入を続ける意向というが、シンガポール農産物獣医庁(AVA)は国境検問所での監視を強化し、密輸に目を光らせる。食肉処理場での検査も強化する。シンガポール国内の養鶏農家、食肉業者は、野鳥の侵入を防ぐ網の設置など対策に着手した。
シンガポールは、マレーシアから毎月360万羽の家禽類と8,370万個の卵を輸入している。セランゴール州が占めるのはそれぞれ6%、1%のため、今回の輸入禁止措置で大きな影響は出ないものと見られる。
域内で鶏インフルの被害が大きいのはインドネシアで、死亡者は先月、79人に達した。鳥インフルによる国別死者では最多。

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