日本では、粥というと身体の調子がすぐれない時に食べるというイメージがある。しかし、こちらシンガポールでは日常的なメニューで種類も豊富。その中でもメジャーなのが、広東、潮州、台湾の3つの地域の伝統を受け継ぐ粥。食べすぎや二日酔いの時に何気なく粥を食べてきた人も、これからはしっかり違いを知って食べに行こう。
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広東粥 Cantonese Porridge
具と一緒に煮込むなめらかな食感の粥
「米と煮込む具は豚の肉や腸、レバー、魚、ピータンなど。一番大事なのは米の味と香りですね。当店ではスープベースを使わず、米と水と具のみを土鍋で煮込み、具のうまみを引き出します」(Ah Chiang’s Porridge / Chinさん)。
Ah Chiang’s Porridge
1970年創業の老舗。地元ティオンバル界隈はもちろん、遠くからも駆けつけるファンでにぎわう。さまざまな具入りの広東粥がある中で、一番人気は豚肉、レバー、臓物が入ったミックスポリッジ。店名は創業者Ah Chiang さん(写真右)にちなむ。シンガポールの粥業界で伝説の人と言われるAh Chiangさんは68歳の今も店を切り盛りしている。マネージャーのChinさん(写真左)は店の常連客から後継者となった。場所はティオンバルマーケットから徒歩約5分。
- 所在地:Blk65 Tiong Poh Road, #01-38 Singapore 160065
- 電話:6557-0084
- 営業時間:6:30~23:15
潮州粥 Teo Chew Porridge
米の形はそのままに塩味が効いた料理と相性抜群
Lim Joo Hin Eating House(Kheng Nam Lee Eating House)
創業者のTong Suan Toonさん(写真)夫妻。店名はLim Joo Hinのほか、今も隣に看板が残るTongさんの父親の時代の名前Kheng Nam Leeとも呼ばれて親しまれている。MRTティオンバル駅から徒歩約10分。Havelock Road とBeo Crescentの角にある。
- 所在地:715/717 Havelock Road, Singapore 169643
- 電話:6272-9871
- 営業時間:10:30~翌4:00
台湾粥 Taiwanese Porridge
さつまいも入りの粥は多彩な惣菜と一緒に
Goldleaf New Taiwan Porridge Restaurant
1971年にオーチャード・エリアのOxley Riseで創業、約20年前に現在のアモイ・ストリートへ。創業者のRose Hoさん(写真)は台湾へ出かけて最新の料理事情を調べ、店のメニューに加えるという。日本人にも人気で、沖縄のオリオンビールも用意。全120席、個室も完備。MRTダウンタウン線テロクアヤ(Telok Ayer)駅A出口から徒歩1~2分。
- 所在地:110 Amoy Street, Singapore 069930
- 電話:6324-8310 / 3268
- 営業時間:11:30~14:30 / 18:00~23:00