2015年1月19日
ひつじ年に行きたい店・羊を食べる冒険
2015年の干支はひつじ年。シンガポールにはいろいろな国の羊肉料理が揃っています。日本でもおなじみのメニューからあまりなじみのない国のメニューまで、シンガポールにいるならぜひ試したい3件のレストラン自慢のメニューを紹介。羊を食べる冒険に出かけましょう!
一般にラム(Lamb)は生後12ヵ月未満で永久門歯が生えていない羊、マトン(Mutton)は生後12ヵ月以上で永久門歯が2本以上生えているメスまたは去勢されたオスの羊のこと。ちなみにシンガポールや南アジアでは、マトンはヤギ肉を意味することも。2015年はシンガポールではthe Year of the Goatと言われるので、こだわりたい方は、ぜひ山羊のマトン料理を探してみては?
アルゼンチン伝統のグリル ラム本来のおいしさを堪能
店名のSALTA(サルタ)はアルゼンチン北部アンデス山脈の麓、美食で知られる都市にちなむ。牛肉をはじめとしたパリージャ(parrilla/炭火焼)が名物のこの店では、ラムのリブ肉炭火焼(Chargrill Lamb Ribs)も人気メニュー。「当店で使うのは牧草を与えて育てたラムのリブ肉。10種類以上の材料を含む自家製スパイスで7時間漬け込んでマリネしてから、じっくり炭火で焼きます。ラムには肉が50%、脂肪分30%、コラーゲン20%とバランスよく含まれ、やわらかくジューシー。おいしく焼き上げるために高度な技術が求められます」(エグゼクティブ・スーシェフDesmond Gohさん)。素朴なメニューだからこそラム肉本来のおいしさが味わえるのだ。
ラムのリブ肉炭火焼はランチセットで楽しめる。そのほか注文に応じてアラカルトでも提供している。
電話 6225-8443
営業時間 月〜土12:00-14:30/18:00-22:30 日曜定休
URLwww.saltaparrilla.com.sg
www.facebook.com/SaltaParrilla
スナック感覚で楽しむマトン&ユニークなライスのネパール料理
2002年創業、リトルインディアにあるネパール&北インド料理店「グルカパレス」のマトン・チョヤラは、ネパールで前菜や午後のおやつとして親しまれている料理。「さいの目に切ったマトンを焼き、トマト、タマネギ、にんにく、マスタードオイルなどのスパイスに漬けます。そして平たくした米(beaten rice)を揚げたチョヤラといっしょに食べる。ネパールではマトンは山羊を意味しますが、当店では羊肉を使っています」(オーナーのPadamさん)。スパイスが染みたマトンは羊肉が苦手という人にもトライしやすい。ボリュームがあり、おやつというより立派なメイン料理として楽しめる。チョヤラにはいろいろな種類の肉が使われるが、ネパールで最もポピュラーなのはダックの生ひき肉だ
そう。同店のメニューにあるチョヤラはチキンだが、マトンをリクエストできる。
電話 6292-4316
営業時間 11:00-15:00/18:00-23:00
URL www.gurkha-palace.com
www.facebook.com/pages/Gurkha-Palace/124762850938423
日本を代表する羊肉料理はヘルシーでカラダに効果期待大
今年1月、ボートキーにオープンしたTHE HITSUJI CLUBは、シンガポールでは珍しい本格ジンギスカンの店。「ジンギスカンはラム肉を野菜といっしょに焼いて楽しむ北海道の郷土料理。当店では札幌でつくったジンギスカン用のたれを使い、野菜も北海道の旬のものにこだわっています。上質なラム肉を使っていますので、においもなく、塩でもおいしく食べていただけます。羊肉になじみがない方でも、お召し上がりになると皆さん喜ばれますね。羊肉はビタミンが豊富でコレステロールが鶏肉のささみよりも少ない、消化が早く食べても体内に残りにくい、免疫細胞の活性化作用が期待できるなどとてもヘルシーな肉です」(ダイレクター・神 和憲さん)。
ジンギスカンのほか、「究極ラムチョップ」といった羊肉料理も提供している。
電話 6221-3789
営業時間 月〜土18:00-24:00(ラストオーダー23:00) 日曜定休
URL www.the-hitsuji-club.com
www.facebook.com/the.hitsuji.club
この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.273(2015年01月19日発行)」に掲載されたものです。
文= AsiaX編集部