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スポーツ

2011年11月9日

マリーナ・ベイ・エリアの夜景を音速マシンが彩る!

シンガポールGP2011直前レポート

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シンガポールで9月の恒例イベントとなったF1グランプリ。今年のシリーズは全19戦で、8月末までに第12戦(ベルギーGP)まで開催されている。

 

ここまで既に7回優勝と断トツの強さを見せているのが期待の若手ドライバー、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)。ドライバーズポイントも259と、2位で同僚のマーク・ウェバー(レッドブル、167ポイント)を大きく引き離している。3位は157ポイントのフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、4位は149ポイントのジェンソン・バトン(マクラーレン)、5位は146ポイントのルイス・ハミルトン(マクラーレン)と2位以下は混戦状態。1位25ポイント、2位18ポイント、3位15ポイントと上位には大きなポイントが与えられるので、9月9日~11日に開催される第13戦イタリアGPの結果によってまた入れ替わることが十分予想される。

 

シンガポールGPのコースは昨年と同じくターンが全部で23。シンガポール・リバーにかかるアンダーソン橋を渡ってすぐ、エスプラネード橋のそばのターン13を過ぎてエスプラネード・シアター横のターン14手前までの直線コースや、シンガポール・フライヤーの横からピット前を抜けるターン23からターン1までの直線コースは時速300キロにも及ぶF1マシンのスピードがやはり見もの。また、各ターンでオーバーテイクを狙ってドライバー達がどんな駆け引きを繰り広げるのかも楽しみだ。

 

初開催だった2008年にアロンソが15番グリッドからのスタートで優勝したことを除けば、2009年優勝のハミルトン、2010年優勝のアロンソとも予選でトップタイムを出してポールポジションからのスタートだった。今年もポールシッターがやはり優勝するのか、あるいは下位グリッドからの大逆転劇が見られるのか。金曜日(23日)に2回行われるフリー走行や土曜日(24日)のフリー走行(3回目)、その後の予選の行方にも要注目だ。

 

サーキットが1500基の照明に照らされてひときわ明るく浮かび上がる様は、夜空の色やライトアップされたビル群とのコントラストも美しく、普段なじみのある道路が様変わりして見える。ぜひサーキットへ足を運んで、自分の目で見て、音を聞いて、レースを楽しんでみよう。

 

他にも楽しさ満載!サポートレース&エンターテイメント

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23日からの3日間は、F1のフリー走行や予選、決勝以外にも、ポルシェ・カレラカップ、JKレーシング・アジアシリーズなどサポートレースが開催される。最高時速300キロ以上のポルシェがフルスロットルでサーキットを駆け抜ける姿は迫力満点だ。

 

サーキット内は4つのゾーンに分かれていて、チケットの種類によって入場可能なゾーンが決まっている。ピット前のメインスタンド席近くにあるF1ビレッジでは、ゾーン1限定のエンターテイメントプログラムが目白押し。自由席を含むゾーン4は基本的にチケットホルダーなら誰でも立ち入り可能で、パダンで開催されるライブなどのプログラムももちろん対象となる。

 

今年はリンキン・パーク(USA)やシンガポール初登場のシャキラ(コロンビア)、シャギー(ジャマイカ)、ボーイ・ジョージ(UK)、リック・アストリー(UK)などのビッグアーティストが登場予定。世界各国から多数のアーティスト、パフォーマーも集結し、F1ウィークエンドを盛り上げてくれる。

 


 

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今年のF1シーズンも昨年に引き続き日本人ドライバー・小林可夢偉(ザウバー、写真右)が健闘している。開幕戦のオーストラリアGP決勝こそ8位で完走しながらマシン規定違反で失格という憂き目にあったが、その後の第2戦マレーシアGPで7位、第6戦モナコGPで5位など、第7戦まで連続入賞を果たした。第9戦ドイツGPでも9位に入りポイントを獲得、第12戦ベルギーGP終了時点で27ポイントを獲得し、ドライバーズポイントでは現在11位。残り7戦の結果によってはさらに上位に行ける可能性も十分ある。オーバーテイクしづらいと言われるシンガポールGPのサーキットだが、昨年の日本GPで「オーバーテイク王(Overtaking King)」と称された可夢偉の積極的な走りが見ものだ。

 

チームもコンストラクターズポイント1位のレッドブル・レーシング(426ポイント)や2位のボーダフォン・マクラーレン・メルセデス(295ポイント)など上位陣には大きく水を空けられてしまったが12チーム中6位(35ポイント)で、可夢偉とともに同僚ドライバーのセルジオ・ペレスの後半戦での巻き返しに期待がかかっている。

 

シンガポールGPを前に、ザウバーF1チームテクニカルディレクターのジェームス・キー(James Key、写真左)と、可夢偉に話を聞いた。

 

――シンガポールでの夜間レースはいかがですか?テクニカルサイドで行う作業やレースでのパフォーマンスにはどう影響しますか?

ジェームス 全体的には影響はありません。もちろん作業を行う時間帯はいつもと違いますが、普段自分達がいるヨーロッパの時間帯には合っているので良いですね。ただ、眠らないといけない時に、日中で周りがうるさいと少々厄介です。過去のシンガポールGPで、宿泊していたホテルのすぐ隣でパーティのサウンドチェックをやっていたことがありました。もちろん通常であれば日中ですから問題ないんですが、僕らはその時間帯に睡眠を取らなければという特殊な事情があるんで(笑)、参りました。

可夢偉 シンガポールGPは大好きです。夜間レースであることは特に影響はありませんが、独特の感じがありますね。起きるのも寝るのも普段とは全然違う時間帯。レース自体終わるのが夜中で、ホテルに戻ると、ちょうどパーティに出かけようとしている人達が大勢いるのはちょっと不思議です。僕はレースが終わったらシャワーを浴びて眠る以外、もうパワーが残ってないんで(笑)。

 

――シンガポールGPに備えて何か特別な準備はありますか。

ジェームス いつも通りですね。去年のデータを見るのと、あとは市街地コースなのでダウンフォース(車輪を地面に強く押し付けるための下向きの力)を強化した仕様でマシンをセットアップします。マシンの冷却方法も、日没とともに路面温度が変化するので、注意深く見ながら変えます。他の市街地コースと同じように、例えば路面の凹凸に備えてやることなどがいくつかありますが、夜間レースだからといってやることは特にありません。

可夢偉 特別な準備はありません。観客の皆さんにとっては、観る価値のある素晴らしいグランプリだと思います。ただ、ドライバーにとっては、夕食も取らずに遅い時間にホテルに戻って、特にレース後は眠る前にたくさん水分を補給しなければならないので、地元の名物を楽しんだりできないのが残念ですね。僕は日本からシンガポールへ向かう予定で、ヨーロッパと実質同じであるシンガポールGP独特の時間帯に合わせて改めて調整します。

 

――シンガポールGPを楽しみにしている読者へのメッセージをお願いします。

ジェームス ドライバーに日本人の可夢偉がいるチームとして、3月の大震災や大津波が日本にとってどれほど大きいものであったかを我々も知っています。日本の人々のことを思い続け、これから復興が順調に進むことを願っています。個人的にも鈴鹿は特に大好きなレースのひとつで、いつも行くのを楽しみにしているんです。今年も日本GPを楽しみにしていますし、シンガポールGPも含めこの後のレースが日本にとっても良いイベントになるように頑張りたいと思っています。

可夢偉 シンガポールGPは年間を通じて開催されるF1レースの中でもベストレースのひとつだと思うので、日本人のファンの皆さんにも是非楽しんでもらいたいです。僕自身もシンガポールで友人にたくさん会えるのを楽しみにしていますし、良いレースをしたいと張り切っています。昨年は予選で10位と好位置にいながら決勝では最後まで走り切ることができませんでした。今年は完走してかつ良いポイントが獲得できるように頑張って、日本人の皆さんにも喜んでもらえるようにしたいですね。

 

 

 

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.196(2011年09月05日発行)」に掲載されたものです。
文= AsiaX編集部

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