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特集・インタビュー

2015年6月22日

圧巻のステージでアジアを魅了。 日本が世界に誇るアニメーションダンスチーム

ダンスチーム TRIQSTAR

NEW1 TRIQSTAR
TRIQSTARのみなさん。写真前列左から、キョウヘイさん、リーダーのだーよしさん、チャーリーさん。写真後列左から、しょたうさん、つとむさん、松永一哉さん。(写真提供:TRIQSTAR)

 

ダンサー、ミュージシャン、コメディアンなど、様々なジャンルのアーティストたちが、賞金や公演のチャンスを賭けてパフォーマンスを披露する、イギリスやアメリカで人気のオーディション番組「ゴット・タレント(Britain’s Got Talent/ America’s Got Talent)」。シリーズ初のアジア版「アジアズ・ゴット・タレント(Asia’s Got Talent)」が、3月から5月までシンガポールで開催された。アジア14ヵ国・地域から1,000を超えるチームが参加し、日本からはダンスチームのTRIQSTARやタイムマシーン、ピン芸人のゴンゾーらが代表として出場。そして日本チームで唯一、TRIQSTARが決勝進出への切符を掴み、ファイナリスト9組の中から優勝者を選ぶ最終投票でトップ6に輝いた。今回は受賞後のTRIQSTARを訪ねて、彼らの胸中を語ってもらった。

 

TRIQSTARの結成時期とその経緯、ユニット名の由来を教えてください。

だーよし:2012年に開催されたダンスコンテストに向けて、僕、つとむ、キョウヘイが中心となって結成したチームです。チーム名の「TRIQSTAR」は、いたずら好きで物語を引っかき回すものの、最終的には良い結果をもたらすような存在を指す“trickster”という英単語が由来です。悪ガキだけど世界を救う孫悟空のように、かっこいい存在でありたいという想いが込められています。その後、アジアズ・ゴット・タレントへの出場に向けて、2015年にチャーリー、松永一哉、しょたうをメンバーに迎え入れて現在に至ります。

 

チーム結成後、特に印象に残っているエピソードは何ですか?

つとむ:2013年に福岡ドームで行われた、元AKB48篠田麻里子さんの卒業コンサートが印象的です。コンサートでは現・TRIQSTARのメンバー全員が、個人の活動の中でバックダンサーとして参加していて、お互いのことを認識し合った場所でもありました。あの時は、リハーサルが終わるとみんなで大いにバカ騒ぎをしていましたね(笑)。今思うと、それが今の自分たちの始まりだったと言えるかもしれません。

 

来星は初めてでしたか?シンガポールの印象を教えてください。

しょたう:今回、全員が初めてのシンガポールでした。中でも驚いたのは、ショッピングモールやコンドミニアムなど、建物の多くが新しくデザイン性に富んでいるところです。来星してからはリハーサル続きで毎日が多忙だったため、観光はほとんどできなかったのですが、時間の合間を縫って唯一訪れることができたマリーナ・ベイ・サンズから眺めた夜景には感動しました。再び来星する機会があったら、次はセントーサ島に行ってみたいですね。

 

アジアズ・ゴット・タレントで披露した「アニメーションスタイル」というダンスは、どのような特徴がありますか?

だーよし:「アニメーションスタイル」とはロボットダンスから派生したもので、スローモーションやムーンウォークなどを駆使し、目の錯覚を引き起こすような不思議な動きに焦点を当てています。指先や身体をバラバラに動かすことが多いのでとても難しく、加えて練習は見た目の100分の1くらいの地味さであるため、プレイヤーが少ないのも特徴です。

 

今回披露したダンスの中で、こだわった点を教えてください。

だーよし:まずパフォーマンスを完成させるにあたり、あまりに最先端のトレンドを取り入れてしまうと結局見た人に伝わらない場合が多いので、常に伝えたいことが伝わるように表現することを心がけています。今回はアジアが舞台だったので「外国人から見た日本」をテーマにしました。日本人形の動きを意識した振付け、歌舞伎を連想させるメイクや衣装、ダンスミュージックの一系統でここ数年話題になっているEDMサウンドと日本の童謡をミックスして現代風にアレンジした曲、漫画の要素を含んだ映像など、日本ならではの文化を細かいところにまで取り入れました。

キョウヘイ:パフォーマンスに日本を連想させるものが多く含まれている中、個人的に一番注目してほしかったのは、決勝のステージにて声や太鼓の効果音と同じタイミングで映像に映る「破」「ドンッッ!!」という文字でした。実は、書道を得意とする僕が書いたものを採用しています。日本の書道は日本人だからこそ書ける技術だと思うので、和の雰囲気がより一層伝わったと思います。

 

TRIQSTARのパフォーマンス中、審査員と観客は大いに盛り上がっていました。ステージ上ではどのように感じていましたか?

チャーリー:日本人はどんなに素晴らしいパフォーマンスを見ても、騒ぐことに恥じらいがあるのか、基本的に大きな反応がない場合が多いです。なので、日本ではいつも無心で踊れるのですが、ここシンガポールは違いました。途中、観客席から歓声が聞こえてきたり、スタンディングオベーションが見られたり。その瞬間はふと現実に戻ってしまい、口元がついにやけてしまいそうになりました(笑)。
しょたう:SMAPやAKB48といった大物スターのバックダンサーを務めても、観客席から湧き上がる声は、いつも自分に向けられるものではありません。しかし、今回はその声が直に自分の胸に響いてくるのが実感できました。審査員も観客も、僕たちのダンスにどんどん引き込まれていく様子が伝わってきて、ダンスをやってきて本当に良かったと心から幸せに感じました。

 

投票による最終結果はトップ6でした。結果を受けての感想をお願いします。

だーよし:正直、優勝者として選ばれなかった時は「くやしいー!!」と、どれだけ大声で叫びたかったことか(笑)。しかし、トップ6がうれしい結果であることに間違いはありません。全力を出し切ったので後悔の気持ちは無く、他のアーティストのみなさんもすばらしい方ばかりで心から尊敬していましたので、同時に納得して祝福もできました。

 

優勝したフィリピンチームのほか、タイ、モンゴル、シンガポールのチームもファイナリストに名を連ねていました。他チームのパフォーマンスをご覧になっていかがでしたか?

松永一哉:最高!の一言に尽きます。自分たちのパフォーマンスに自信を持ち、優勝を目指してがんばってきましたが、決勝に進んだチームは全員優勝だと言っても過言ではないほど、才能に富んだすばらしいチームばかり。良い刺激となりました。
チャーリー:どのチームもパフォーマンスのレベルが高く、圧倒されてしまいました。投票結果の発表前に、ファイナリスト全員で1つのパフォーマンスを完成させる企画があり、そこはさすが、完成度がすばらしかった!最終的に競争相手である他のファイナリストとの間に家族のような絆が生まれたのはうれしかったです。

 

今後の目標について教えてください。

だーよし:トップ6という結果を得られたのは、日本だけでなく、海外からもたくさんの応援があったからだと強く感じています。応援してくださったみなさんに直接お礼を伝えるため、今後は海外でのパフォーマンスも視野に入れながら活動していきたいと思っています。また、シンガポールでは現地のメディアからたくさんの取材を受ける機会があり、日本の文化に興味を持ってくれていることも実感できたので、シンガポールで開催されるイベントなどには積極的に参加していきたいですね。

 

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「アジアズ・ゴット・タレント」の審査員の1人、デイヴィッド・フォスター氏と一緒に 記念撮影。(写真提供:TRIQSTAR)

 

最後に、読者へのメッセージをお願いします!

だーよし:今回のアジアズ・ゴット・タレントを含む、TRIQSTARのパフォーマンスはYouTubeにアップロードされています。「アニメーションスタイル」というダンスがどういうものなのか、ぜひチェックしてみてください。またシンガポールに来られることを願っています。これからもTRIQSTARの応援をよろしくお願いします!

 

TRIQSTAR

2012年結成。2015年に新メンバー3人を迎え入れて現在は6人で活動。

ダンススタイルは主にアニメーションスタイル。「誰も見たことのない」「観客に伝わる」作品を作り上げることをモットーとしている。

取材やイベント等、出演依頼はyoshida@anomaly.co.jp(吉田)まで問い合わせを。
www.humanmusic-ikb.com/triqstar

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.281(2015年06月01日発行)」に掲載されたものです。
文=有田紳介

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