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2011年10月3日

ベッテル、シンガポールGP初優勝! 年間チャンピオンに王手

シンガポールGP2011レポート

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シンガポールで4回目となったF1グランプリが9月23日に開幕、市街地コースであるマリーナ・ベイ・サーキットで開催された。初日は2回のフリー走行が行われ、2日目の24日には3回目のフリー走行と予選が行われた。

 

ポールポジションは、予選で1分44秒381を記録し、2008年にキミ・ライコネン(当時フェラーリ)が出した1分45秒599のファステストラップ(最速周回記録)を塗り替えたセバスチャン・ベッテル(レッドブル・レーシング)が獲得。2位はマーク・ウェバー(レッドブル・レーシング)、3位はジェンソン・バトン(ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス)だった。

 

スクリーンショット 2015-06-29 20.26.15最終日の25日は、決勝を前にドライバー達がクラシックカーに乗ってサーキット内をパレード、会場に詰めかけたファンの熱い声援を受けた。

午後8時、フォーメーションラップの後、決勝がスタート。2番手のウェバーは3番グリッドのバトン、5番グリッドのフェルナンド・アロンソ(スクーデリア・フェラーリ)に交わされて後退。ベッテルは先頭をキープし、周回を重ねるごとに2位以下との差を広げ、10周目前には既に10秒近く開いていた。

 

10周目を越えたあたりから早いチームはピットイン開始。12周目でルイス・ハミルトン(ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス)に右後輪を引っかけられてパンクしたフェリペ・マッサ(スクーデリア・フェラーリ)は、ボロボロのタイヤを引き摺るようにしてピットへ。ハミルトンにはドライブスルーのペナルティ(制限速度のあるピットレーン通過を強制されるルール)が与えられた。

 

レース中盤の30周目、激しい7位争いを繰り広げていたミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)がターン8(ニコルハイウェイからスタンフォード・ロードへ入る地点)でセルジオ・ペレス(ザウバーF1チーム)に追突、タイアバリアへクラッシュしてリタイア。今回のレースで、唯一の大きなアクシデントとなった。シューマッハには、レース後に戒告処分が下された。このアクシデントにより導入されたセーフティカー解除後のやや混乱した状況の中で、小林可夢偉(ザウバー)がブルーフラグ(周回遅れの車に対して後方から上位の車両が迫っているので譲るよう促すフラグ)無視でドライブスルーのペナルティに。

レースは終始ベッテルのペースで進み、2位のバトンが最後に猛追をかけたものの及ばず、全61周を最初から最後までトップで走り切ったベッテルがチェッカーフラグを受けた。3位は、一時順位を落としながらも後半で巻き返したウェバー。可夢偉は14位で完走した。

ベッテルが年間チャンピオンに王手

スクリーンショット 2015-06-29 20.26.21シンガポールGP終了時点で、ベッテルはドライバーズポイント309でトップ、2位バトン(185ポイント)、3位アロンソ(184ポイント)を大きく引き離し、次戦日本GP(10月7日~9日)で1点以上、つまり10位以内に入れば年間チャンピオンに決まる。レッドブル・レーシングはコンストラクターズポイントでも491と2位以下を100ポイント以上離してトップを独走中で、マシンも絶好調。10月9日の決勝で、ベッテルが2年連続の栄冠に輝く可能性が濃厚だ。

 

 

 

 

 

 


 

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2009年11月のブラジルGPでデビューし、F1フル参戦2年目の小林可夢偉。シンガポールGP開幕前日に話を聞いた。

 

――今季ここまでを振り返って、いかがですか。

可夢偉 開幕前からシーズン前半は良いペースだったんです。開幕戦でレース後にマシン規定違反で失格にはなってしまいましたが、その後も連続で入賞できましたし。途中からマシンの開発が予定通りにいっていない部分があって、もうしばらく辛抱かなと思っています。これから残りのレースで挽回したいですね。チームも自分達も必死でやっていますし。

 

――シンガポールのサーキットは2度目ですが、どんな印象ですか。

可夢偉 コース自体は面白いと思います。暑さや湿度はそれほど気になりません。今年はいつもより涼しいですしね。シンガポールに到着した時、長袖の服を持って来なかったことを後悔しました。コース上は照明で昼間より明るいぐらいなので、見づらさも特に感じません。ただ、雨が降ったら嫌でしょうね。

 

――F1ドライバーになることを意識したのはいくつぐらいの時ですか。

可夢偉 意外と遅いんです。17、8歳でヨーロッパのレースに参戦するようになって、その後からですね。子どもの頃からカートをやっていたんですが、目の前のレースで勝つことだけ考えていました。

 

――ドライバーは、大勢の人が関わって作り上げたマシンの能力を最大限に引き出してレースに挑む責任重大なポジションですが、プレッシャーを感じることはありますか。

可夢偉 僕らはそれでお金をもらっているので当たり前ですし、プレッシャーとは考えません。ドライバーとしていい仕事をすることだと思っています。

 

――「いい仕事」をするためには何が大事だと思いますか。

可夢偉 無理をしないことだと思います。チャレンジしないという意味ではなくて、チャレンジは練習でやる。本番でいきなりできることなんてなくて、練習での積み重ねが大事だと思います。

 

――休みの時はどのように過ごされていますか。リラックスするために何かやっていることはありますか。

可夢偉 休み自体があまり無いんですが、いつも通りに生活しています。特別なことは特に何もしません。長い休みの時には旅行に行くこともあります。日本にも帰ったりとか。

 

――最後にシンガポールGPに向けての意気込みを聞かせてください。

可夢偉 シンガポールのレースはとにかく長くて体力が要るので、最後まで生き残れるように頑張ります。日本からもファンの方がたくさん見に来てくれるようですし、日本GPへの弾みになるようないい仕事をしたいですね。

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この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.198(2011年10月03日発行)」に掲載されたものです。
文= 石橋雪江

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