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以心点心チャイニーズ「中国語を学ぶ。中国の今を知る」

2013年4月1日

マンダリンとは?

欧米では中国語の標準語のことを「マンダリン(Madarin)」と呼びます。しかしこの名称は本土にいる中国人には通じません。

 

中国語の標準語が海外でマンダリンと呼ばれるようになった由来には、いろいろな説があります。その一つに、清の末期、満州族の外交使節が外国に派遣された際、使節の部下たちが上司(dà rén)を「大人」(閣下)と呼ぶのを聞いて、外国人たちもそれを真似て彼らを「满大人」(mǎn dà rén/満州族の高官)と呼ぶようになり、それから、だんだんと意味が転じて「满大人(mǎn dà rén)」が話す言葉をマンダリンと呼ぶようになったという説があります。

 

ではマンダリンが外国人の間で使われている名称だとしたら、当の中国人や中華系の人々は標準語を何と呼んでいるのでしょう?標準語は台湾と香港では国语(guó yǔ/国の代表言語)、シンガポールおよび東南アジアでは 华语(huá yǔ/華人の言語)、中国本土では中文(zhōng wén/中国の文字、文章、文法、文学)あるいは汉语(hàn yǔ/漢民族の言語)、普通話(pǔ tōng huà/=共通語)と、それぞれ違った名称で呼ばれています。

 

口ずさんで覚えるやさしい中国語

nǐ hǎo

A:你好!    こんにちは!

nǐ hǎo

B:你好!    こんにちは!

nǐ hǎo ma

A:你好吗!    お元気ですか?

wǒ hěn hǎo

B:我很好!    元気です。

 

“你好吗?”「お元気ですか?」は、以前に面識がある人に対して使う「あいさつ文」です。初対面の人には使わないことに注意してください。一方、“你好”は日本語の“こんにちは”と同じように使われているあいさつ用語です。いつでも誰に対しても使えます。

 

知って得するトレンド「中国語新語」

chāo qián xiāo fèi

超前消费     バブル消費、過剰消費

 

中国では、改革・開放の中で成長してきた若い世代の人々が持つ消費観念は、昔とは大きく異なります。そして、1990年代からは自分の実収入レベル以上の消費を行う現象が現れ、このような言葉が生まれました。

 

一緒に覚える関連用語

pào mò jīng jì

泡沫经济     バブル経済

xìn yòng kǎ

信用卡     クレジットカード

文=趙玲華(チョウ・リンカ)(チャイナリンガスクール 校長)

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.231(2013年04月01日発行)」に掲載されたものです。

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