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ドクター・グリーンのワンポイント医療情報

2014年2月17日

花粉症

 スギ花粉を代表とする花粉症はアレルギー性鼻炎のひとつです。アレルギー性鼻炎はくしゃみ、鼻水、鼻づまりが主訴となる病気で、目や鼻のかゆみ、鼻づまりから頭痛やのどの痛みを訴えることもあり、鼻の症状が長く続くために生活の質(QOL)は心身ともに低下します。

 シンガポールに来てからは、日本で悩まされていたひどいスギ花粉症から解放されたという方は多く、逆にシンガポールでヘイズ(煙霧)の強い時期に鼻炎の症状が出るという方もいるようです。また、こうした季節性のものだけでなく、ホコリやカビ、ダニ、ペットが原因となり1年を通じておきる通年性のアレルギー性鼻炎と重なっている方が少なくないようです。

 治療は鼻炎の症状を抑えるために、抗アレルギー剤を服用したり、点鼻薬を使用したりします。これからスギ花粉症の季節に入る日本に一時帰国や本帰国する方は、抗アレルギー剤を帰国の1週間ぐらい前から服用されることをお勧めします。もし症状が出たら早目に医師や薬剤師に相談しましょう。

 長期間薬を継続するのに抵抗感のある方には、アレルギー症状をおこす鼻の粘膜の表面をレーザーや高周波ラジオ波などで焼灼(しょうしゃく)する手術療法もあります。外来で受けられ、体への負担もごく軽度ですが、手術の適応については専門の医師と相談しましょう。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.251(2014年02月17日発行)」に掲載されたものです。

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