随所にヒントや伏線がある。でも、基本的に読み解くのは個々の読者であり、結論は読者に委ねられている。翌日も仕事なのに、もう1度最初から読み返してしまった。その翌日も気になった部分を読み返し、結局、3日で4回読んだ。
当惑、混乱、整理、推測、また当惑。読んでいる最中は不思議な感じがする。読んでいるのが楽しく、読み終えるのがもったいなかった。
答えは1つではないのかもしれない。読者の数だけ答えがあるのかもしれない。他の読者と意見交換がしたい。
面白いけど、寝る前には読まないほうが良い。翌日、睡眠不足になってしまうから。また、あまり深く考えないで物語を楽しみたいという人には、オススメしない。
角川書店