世界中の患者が集まる高品質医療サービス、外資系企業の成功と失敗を分けたマーケティング手法、そして近い将来労働力不足が懸念される先進国を狙った遠隔サービスの提供プランなど、これらの具体例によって『インド=貧困に苦悩する国』といった先入観に縛られている読者はきっと驚きの連続を経験することになるだろう。近い将来到来するであろう中国とインドを中心としたアジア新時代において、日本が描くべきグランドデザインについても触れられており興味が尽きない。15件のコラムは読者の通読中の緊張した気分をほぐしつつインドについての知識に彩りを添えてくれることだろう。
東洋経済新報社