シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXライフTOP『七つの海を越えて』白石康次郎

紀伊国屋「おすすめの1冊」

2007年5月7日

『七つの海を越えて』白石康次郎

photo-9現在、世界単独ヨット一周レース5OCEANSが開催されているのをご存知でしょうか。世界の海を単独で3~4箇所の港に寄港しながら約一年かけてレースを繰り広げていくという過酷なレースです。そしてそのレースにまさに今日本人ヨットマンの白石康次郎がクラスⅠにチャレンジ中なのです。実は私はホームページにてその模様を毎夜帰宅後にチェックするのが現在の日課になっており、「世界の海では孤独かつ過酷な戦いを繰り広げている人がまさに今いるのだなぁ」と妙に感心しながら大海原に想いを馳せて床についています。

今回ご紹介する本はそんな白石康次郎の最初の著作『七つの海を越えて』です。まだ白石康次郎が高校生の頃、伝説のヨットマン多田雄幸氏の本を読んだことをきっかけに「世界一周するんだ!」という想いを持ち、単身弟子入りした時期から、様々な苦難を乗り越えて単独無寄港世界一周を成し遂げるまでの物語をまとめたものです。

本書を読んで目を閉じて遠い海の向こうに想いを馳せてみるのはどうでしょう。命を懸けて海の上で戦っている人々の姿が浮かぶはずです。あぁ、私も七つの海を旅したい…。

 

文春文庫

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.097(2007年05月07日発行)」に掲載されたものです。
文=リャンコート店 里見

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXライフTOP『七つの海を越えて』白石康次郎