自身でもブログを持ち、毎日更新している勝間氏。インターネットに触れている時間がどんなに長くても、リアル書店で本を選び、読む時間を大切にしているという。氏によれば、本の良いところは、著者と編集者の共同作業によって作られているところだそうだ。書き手のみが発信するウェブよりも信頼性があり、そのため効率が良い場合が多いとのこと。
興味深かったのは、多忙な著者が、情報を得るために効率を重視した結果、辿り着いたのが「本を書くこと」、「ウェブサーフィンをするような感覚で、書店を歩くということ」という、一見アナログな行為。様々な電子本が開発されているが、本という形態に、まだまだ存在価値を見出している。
その他にも、勝間氏の読む技術、書く技術も紹介されており、参考になる。巻末には、勝間氏のお勧めの著者と作品リストもあり、小説も含めた、自身の読書体験も述べられている。
小学館