2009年3月2日
『フェルマーの最終定理』サイモン・シン
「私はこの命題の真に驚くべき証明をもっているが、余白が狭すぎるのでここに記すことはできない」
17世紀、ひとりの天才数学者が謎の言葉を残して亡くなった……。その名は数学者フェルマー。以後、この命題は“フェルマーの最終定理”と呼ばれ数学界最大の難問となった。そして3世紀に及ぶ数学者達の苦闘が始まったのである。
科学書の分野で高い評価を得ている著者サイモン・シンが、そのフェルマーの最終定理に挑む数々の数学者達、そして、ついにその謎を解く天才数学者ワイルズのまさに波乱のドラマを描いたのが本書。ページをめくる手が止まらなくなる事必至のお勧め本。是非ご一読を。
新潮社
協力=シンガポール紀伊國屋書店
この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.140(2009年03月02日発行)」に掲載されたものです。
文=シンガポール紀伊國屋書店 里見