シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXライフTOP『宇宙兄弟』小山宙哉

紀伊国屋「おすすめの1冊」

2011年3月11日

『宇宙兄弟』小山宙哉

photo-9このコーナーでは恐らく久しぶりに漫画のご紹介。宇宙兄弟は現在モーニングに連載されていてご存じの方も多いかも?しれない。「宇宙飛行士になる!」と幼い頃に宇宙に憧れた二人の兄弟が宇宙を目指すというお話。しかし、弟である南波ヒビトは順調に夢に向かって宇宙飛行士になって月へ向かおうとしているのだが、兄の南波六太は大きくなるにつれ夢を諦め、会社勤めをしていたが、その会社すら首になってしまい「自分はいつだって駄目だ」と落ち込む日々から物語が始まる。そんな兄にもう一度同じ夢を持って宇宙飛行士になって貰いたい弟からのメッセージにより、既に諦めていた夢を30を過ぎてから挑戦を始める。

実に単純で分かりやすいストーリーなのだが、笑いあり、涙ありで漫画らしい漫画で非常に面白い。私もかなり感情移入しながら読んでしまっている。書店員が選ぶマンガ大賞に2年連続で2位という1位になれない中途半端な感じなのだが、ある意味、安定感のある漫画として評価されており、つい先日の小学館漫画賞では念願の受賞を果たした。今是非読んで頂きたい漫画の一作。

 

講談社/ISBN:9784063726749

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.184(2011年03月11日発行)」に掲載されたものです。
文=シンガポール紀伊國屋書店 里見

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