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紀伊国屋「おすすめの1冊」

2012年1月16日

『超ヤバい経済学』スティーヴン・D・レヴィット/スティーヴン・J・ダブナー 著・望月衛 訳

photo-11鮫より象の方が危険だったり、飲酒運転より千鳥足の方が交通事故の確率が高かったり。一見「経済と関係あるのか?」と思える話の数々が、正式なデータと共に紹介されています。共通項は「世の中が実際はどうなっているのか」。

“基本”を知ることで、つい例外にいってしまうクセがなくなり、冷静に物事が見られるようになる。象も、千鳥足も、その大事な基本であり、世の中を考えるためのツールなのだ。「経済学的アプローチ」というそうだが、そんな専門的な事も、もちろん堅苦しい話も一切抜き。軽快な文章で、読みながら思わず「なるほど」と声に出して相槌を打ってしまうほど、内容が抵抗なく入ってくる。そして、(これが大切なのだが)時々笑える。

ベストセラーとなった前作『ヤバい経済学』に続く、経済らしくない経済書。でもきっと、世の中が違って見えてくる一冊。読書始めがまだの方にいかが?

 

東洋経済新報社/ISBN:9784492314067

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.204(2012年01月16日発行)」に掲載されたものです。
文=シンガポール紀伊國屋書店 河合

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