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紀伊国屋「おすすめの1冊」

2026年1月7日

置き配的

哲学者・批評家である福尾匠は、昨年刊行された『非美学 ジル・ドゥル-ズの言葉と物』によって紀伊國屋じんぶん大賞を受賞した著者。
その後も、デビュー作である『眼がスクリーンになるとき』の文庫版や、批評的エッセイ集『ひとごと クリティカル・エッセイズ』などの著書を精力的に発表している。
 
新たに刊行された『置き配的』は、雑誌「群像」に連載された批評をまとめたものとなる。
著者によれば特にコロナ禍以降、社会におけるコミュニケーションが、ネット通販の商品配送における「置き配」的なものになっているという。
 
どういうことか。著者によれば置き配とは、商品の受け渡しや伝票へのサインを伴う従来の配送とは全く異なるものである。
そこでは「商品をドアの前に置いた」という情報がシステムにアップロードされ、その情報を送り手と受け手が共有する。
つまり商品そのものではなく、商品の配送に関するメタデータだけが共有されているのだ。
 
著者はこれを、近年の、特にネット上におけるコミュニケーションになぞらえる。
つまり私たちも、言葉やメッセージではなく、それに関するメタデータ、つまり発言者の属性やポジションだけをやりとりしているのではないかということだ。
 
気鋭の著者による、最新の社会批評である。
 
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※対象ジャンル:文庫・新書・文芸・ビジネス・社会

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