自転車旅行OBとして、ふと手に取った本書。植村直己冒険賞を受賞した著者の、11年、走行距離15万1,849km、地球を2周した旅行記である。世界を股にかけたエピソードは興味深く、とつとつとした正直な語り口は、自分の好きな部類の話ということを抜きにしても魅力的。
この本に呼び覚まされた冒険心を発揮するためには、悲しいかな次の休みを待たなければいけないが、やっぱりこういう気持ちを持っておくのは大切だよな、と感じいった。
いつもの生活に、ちょっとした清涼剤としてお勧めの1冊です。
文藝春秋/ISBN:9784166607839