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お砂糖とスパイスと爆発的な何か 不真面目な批評家によるフェミニスト批評入門

 社会と経済のグローバル化に伴い、ますます重要視される”ダイバーシティ”という視座において、必須の前提となりつつある概念がフェミニズムだ。しかしその一方で、まだとっつきにくいというイメージを持っている読者もいるのではないだろうか。
 
 そのような読者には、すでに高い評価を得ている、北村紗衣の著書『お砂糖とスパイスと爆発的な何か 不真面目な批評家によるフェミニスト批評入門』を勧めたい。本来シェイクスピアの専門家である著者が、『アナと雪の女王』を始めとする大ヒット映画や有名な古典文学などを題材に、フェミニズム批評を、誰にでも飲み込みやすく解説している。多様な価値観を持つ人々と出会う前にぜひ読んでおきたい一冊だ。