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ドクター・グリーンのワンポイント医療情報

2019年7月25日

渡航と予防接種

 自分自身を感染症から守り、周囲の人への二次感染を防止する目的で施される予防接種。国(地域)によっては、入国時などに予防接種証明書が要件とされることがあります。

 

 シンガポールでは、12歳以下の子どもについては、今年2月よりDP申請時に最初にHealth Promotion Board(HPB)への予防接種登録用紙(Immunisation Registration Form)の提出が必要になりました。麻疹及びジフテリアの予防接種については指定期間内に必要な回数を接種する事が必須で、接種時期が日本と異なるので注意が必要です。麻疹の第2期接種時期は日本では5~6歳ですが、シンガポールでは15~18ヶ月です。ジフテリアは第2期接種が日本では11~12歳ですが、シンガポールでは10~11歳です(HPBウェブサイト: https://www.nir.hpb.gov.sg/fcine/#/)。

 

 シンガポールから海外に行かれる方は、厚生労働省検疫所の情報が参考になりますので、渡航先に応じて予防接種の推奨や要件を調べましょう(https://www.forth.go.jp/index.html)。A型肝炎、B型肝炎、破傷風、狂犬病など、複数回接種が必要なワクチンが多いので、十分な効果を得るために計画的に接種スケジュールを立てましょう。黄熱は唯一渡航に関して予防接種の国際証明書(イエローカード)が要求されている感染症で、アフリカや中南米の該当する国への渡航の際は予防接種が必要です。

 

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.348(2019年8月1日発行)」に掲載されたものです。

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