脳卒中は、半身の麻痺、片方の目が見えない、物が二重に見える、言葉の障害、激しい頭痛などの症状が突然現れることが特徴的で、重症の場合は意識を失います。発作が起こったら早期に適切な処置を受けることが重要です。症状が出て数分から1時間で消失する一過性脳虚血発作という病態もありますが、これは脳梗塞の前触れ発作であるため、症状がおさまっても直ちに受診しましょう。
脳卒中は症状が出たときの対処が重要なことはもちろん、予防に努めることも大切です。高血圧や脂質異常(高脂血症)、糖尿病などが要因となることが多いため、健康診断でこれらが指摘されたら、医師の助言を守って生活習慣の改善や再検査などフォローアップに取り組みましょう。脳卒中は老後の病気と認識するのでなく、働き盛りの頃から予防に取り組むことが重要です。