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2018年2月28日

クイーンズタウン

散策も楽しいクイーンズタウン

クイーンズタウンといえば、スポーツ用品が安いQueensway Shopping Centreや Charles & Keithなどのアウトレットが入るAnchorpointが主に知られるところだが、訪れるべきはそれだけではない。Alexandra Village Food Centre(写真④)は、規模が大きく選択肢の多いホーカーセンター。ここの「名物」ともいえるのが、アボカド、エバミルクと牛乳をミックスした飲み物の、クリーミーな味と舌触りがクセになるアボカドミルク(写真⑤)で、Mr Avocadoをはじめいくつもの店で売っているのを見かける。

 

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左: ❹Alexandra Village Food Centre、右: ❺アボカドミルク

 

Depot Road Zhen Shan Mei Claypot Laksaはじっくり煮込んだ濃厚なスープが土鍋に入った熱々の変わり種ラクサ で人気の店。Shanghai La Mian Xiao Long Baoは小籠包や餃子(写真⑥)が美味。特に皮がカリカリで豚肉のうま味が詰まった焼き餃子は日本人好み。Nasi Padangは、マレー風総菜ナシパダンの店。注文は、ビーフレンダンや魚のトマトソース煮込み、野菜料理など、陳列された中から好きな品を選んで指させば適量を盛ってくれる。(写真⑦)

 

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左: ❻Shanghai La Mian Xiao Long Baoの小籠包と餃子、右: ❼Nasi Padangのナシパダン

 

あまり知られてはいないが、クイーンズタウン駅からほど近いHDB群の中に隠れるようにあるウェットマーケットのMei Ling Market(写真⑧)は、安くて新鮮な野菜や果物、肉、魚を求める人でにぎわう。スーパーではあまり見ないトロピカルフルーツなども多く、店の人とのやり取りで時にはおまけをしてくれたり、普段と違う買い物体験ができるだろう。午前中で店じまいするところが多いので早めに出かけたい。

 

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❽Mei Ling Market

 

Park Hotel Alexandraの7階には、雰囲気の良いプールがあり、併設のバーAqua Luna(写真⑨)は一見、高級感が感じられ敷居が高そうだが、フルーツジュースが5ドル、ワインは12ドルからなど、利用しやすい価格設定で、気軽に非日常にエスケープできる空間。

 

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❾Aqua Luna

 

何もないカンポンだった場所に、生活に必要な新しい施設をどんどん作り、老朽化したものは建て替えて町を古くさくせず、人々をひきつけ続ける。スクラップ・アンド・ビルドを繰り返し発展し続けるシンガポールという国を体現するクイーンズタウン。シンガポールでいち早くつくられたニュータウンに打たれる次の手はいかなるものか、注視に値するところである。

 

クイーンズタウンのおすすめスポット
建国より前からある、古き良き時代感漂うカフェ・バー「Colbar」

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Colbarは1953年にイギリス軍基地の食堂としてオープンして以来、営業を続けている。2003年、元の所在地が自動車道の建設用地にかかったため現在の場所に移転したが、現在の建物は歴史的価値を考慮した政府機関の協力のもと、オリジナルにできるだけ忠実に再現され、築10数年とは感じられない懐かしい雰囲気。メニューは、基地食堂の名残を感じさせるポークチョップなどの西洋料理に、ローカルらしいホーファンなどもある。少々不便な場所にあるが、緑に囲まれており、葉擦れの音や鳥の声が満ちるテラス席に座れば、忙しい現代を離れ、時代をさかのぼったかのような不思議な錯覚に陥る場所だ。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.331(2018年3月1日発行)」に掲載されたものです。写真・取材: パーソン 珠美

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