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ドクター・グリーンのワンポイント医療情報

2017年8月25日

シンガポールでの仕事や生活で知っておきたい健康管理のお話 足底腱膜炎 ~かかとの痛み~

足底腱膜(かかとから足の指の付け根まで広がる膜状の腱組織)とかかとの骨が付着している部位には、強いけん引力と体重などの衝撃が加わるため、過大な負荷が集中します。長時間の立ち仕事や歩行、体重増加、靴の不適応、過度なスポーツによる使い過ぎが足底腱膜炎の主な原因といわれています。

 

症状
足底腱膜(かかとから足の指の付け根まで広がる膜状の腱組織)とかかとの骨が付着している部位には、強いけん引力と体重などの衝撃が加わるため、過大な負荷が集中します。長時間の立ち仕事や歩行、体重増加、靴の不適応、過度なスポーツによる使い過ぎが足底腱膜炎の主な原因といわれています。

 

診断
初期には足底腱膜とかかとの骨が付着している部位に微小な外傷があらわれ、進行や慢性化にともなって石灰化するとレントゲン検査で骨棘(骨が棘状に変形した状態)を認めるようになります。またMRI検査では、足底腱膜の肥厚(腫れるなどして厚くなること)や炎症などを観察することができます。

 

治療
悪化しないように気をつければ、一般的に手術治療は稀です。理学療法などで足底腱膜などのストレッチを行います。また、消炎鎮痛剤の外用や内服といった薬物治療も効果があります。かかとの痛みがかなり強い場合は、ステロイドの局所注射を行うこともあります。

 

足底腱膜炎になると、スポーツなどを楽しみ良いプレイすることが難しくなるだけでなく、日常生活に支障をきたすこともあります。日頃から怪我をしないようにストレッチなどで十分に体をほぐすように心がけましょう。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.325(2017年9月1日発行)」に掲載されたものです。

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