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アート

2005年1月31日

ガムラン

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ガムランとは?

p2 (21)ガムランとはインドネシアの広域で演奏される青銅製の旋律打楽器の総称のこと。青銅製の他に木製、竹製のものもあり、太鼓や弦楽器とともに演奏される。ガムル(Gamel)は「叩く」「打つ」を意味する動詞で、ガムランはその名詞形。
左の写真がフル編成のガムランだが、これらの楽器の一部を使用した小編成で演奏されることもある。
ガムランの音階はいわゆる西洋音楽のオクターブ(ドレミ)と異なる、「スレンドロ」音階(五音音階で、日本や中国の民謡の音階に近い)と「ペロッグ」音階(半音を含む七音音階)の二種類。
ガムランはヒンズー文化起源で、古代では神とみなされていた王が演奏する楽器だった。以後、宮廷音楽として発展していくが、後には農村部でも演奏されるようになり、結婚式などの儀式や祭りなどでも演奏されるようになった。また舞踏、影絵芝居などの伴奏としても演奏されている。
ガムランのような旋律打楽器のアンサンブルはインドネシア独特の音楽と思われがちだが、実はタイ、マレーシア、カンボジア、ミャンマー、フィリピンなど東南アジア各地で同様のアンサンブルが伝統的に存在する。
指揮者の役割をするのがクンダンと呼ばれる太鼓で、スピードを調節したり、曲の終わりを他の演奏者に伝えます。

p3次に吊り下げ型の大きなクンポルの中でも一番大きいものをゴングと呼びます。ゴングは始めと終わりを知らせる重要な役割を持つ。
そして、ほとんどの人がおそらく初めに習うサロン(右の写真)は、基本的なメロディーを担当する。

 

 

 

ガムラン音楽

ガムランは地域によってジャワガムラン、バリガムラン、スンダガムランの3つに分類することができ、それぞれ曲目、構成、演奏方法が異なっている。
バリガムランはジャワガムランに比べ音の強弱や速さの変化が激しく、ダイナミックな演奏で、特にインターロッキング・パターンが特徴的。バリ・ジャワガムランのひとつひとつの楽器がメロディーの一部を演奏する一方、スンダガムランはひとつの楽器でメロディーラインを奏でる。

シンガポールでのガムラン演奏活動

ガムランは日本では民族音楽フェスティバルや、ワークショップでは必ずといっていいほど登場し、各地でレッスンを受けられるほどの人気ぶり。
しかし、シンガポールはといえば、東南アジアにあってインドネシアに近いという立地にも関わらず、あまり聴く機会はないようだ。

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Gamelan Asmårådånå」(GA)は、シンガポールでガムラン音楽の普及を目指して2002年9月に設立されたシンガポールで唯一のプロのガムラン演奏グループ。「Asmårådånå」は「Fire of Love」の意味で、ガムランのラブソングのタイトルにちなんで命名された。GAはコンサート活動の他、積極的にシンガポール内の学校を対象に学内コンサートやワークショップを行っていて、民族音楽に実際に触れる機会を提供している。また会社のセレモニーやイベントでの演奏、レッスン(個人・グループ)も行っている。GAはジャワガムランを中心に、伝統的な曲目だけでなく他の音楽要素を取り入れたフュージョンや、物語の伴奏など新しい試みにも挑戦している。
2月1日(火)にはラサールSIA芸術大学のガムランルームにてGAのオープン・リハーサルがあり、誰でも見学可能。

 

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.030(2005年01月31日発行)」に掲載されたものです。
文= AsiaX編集部

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