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ドクター・グリーンのワンポイント医療情報

2016年1月18日

アフタ性口内炎について

アフタ(粘膜の小潰瘍)性口内炎は、痛みを伴う小さな白い斑点が口の中にできる病気です。この口内炎は、非常に多くの人が経験しています。原因は不明ですが、免疫が低下するような疲労やストレス、ビタミン不足が一因ではないかと考えられています。
アフタ性口内炎にかかると、赤く縁取られた円形の白い潰瘍のアフタが、唇やほおの内側、舌などに発生します。小さなアフタ(直径が約1センチメートル未満)が2〜3個群がって発生しますが、10日以内に自然に消滅してしまうことが多いようです。傷あとは残りません。大きなアフタ性口内炎ができることはまれですが、体質的に口内炎を繰り返しやすい人も多いようです。
アフタ性口内炎の主症状は、その小さなアフタからは予想できないほどの痛みです。痛みは4〜7日続き、特に舌や食べものがアフタに触れたり熱いものや辛いものを食べたりしたときなどに、激しい痛みを伴います。重症になると発熱、頸部リンパ節の腫れ、疲労感も現れます。ごくまれに舌がんの可能性もあり、なかなか治らない場合は細胞の検査をして異常がないかを確認することもあります。

 

一般的に口内炎の治療は、アフタが自然治癒するまで痛みを和らげる対症療法が中心になります。アフタを保護し炎症を鎮めて一時的に痛みを和らげるためには、麻酔の成分や弱いステロイド(トリアムシノロンやベタメタゾンなど)を含む口内炎用軟膏が塗布されます。よく口内炎にかかりやすい人は十分な体調管理が必要です。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.295(2016年1月18日発行)」に掲載されたものです

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