日本のメンズ雑誌でもそこここで見かけるのがこのテーマ。粋な男のこだわりを叶えるテーラーメードがおしゃれの代名詞のように取り上げられている。もともとスーツは「買うもの」ではなく「誂える」ものだった、というと英国紳士のつぶやきのようだが、トレンドを反映したレディーメードを着こなすのも良いけれど、やはりそれを突き詰めるからこそ体にぴったりくるスーツが欲しいところだ。
スーツは男のこだわりの表れ。とはいえ、日本でのオーダーメードのスーツは、20万円をゆうに越える。なんとシンガポールではその4分の1ほどで叶うとしたら、試してみる価値もあるという物だ。気に入ったテーラーを見つけたら、クローゼットを一掃するのも悪くないし、男だって特別なパーティーに合わせて礼服を誂える、なんていうことがあってもいい。
目次
男の仕事着、自信のほどは着こなしに表れる。
毎日のスーツ、上手に着ていますか?
トレンド雑誌に登場するのはいつも非現実的で完璧なスタイルのモデル達。ちょいモテ、ちょいワルよろしく、着こなしマニュアルやトレンド情報を追求するあまり、コンプレックスに陥ることはないだろうか。自分の体型や年齢に見合った着心地の良い上質のものこそ、実はエレガンスの基本。 ふと毎朝鏡の前で思うコト、よくある悩みを取り上げてみよう。
手間とコストはかかるが、何事もバランスが大切、試す価値大。
理想のスーツを求め、テーラーのドアを叩く。
AsiaXがビスポークスーツを誂えた。
1.どんなスーツにしたいのか、全体のイメージを伝える
2.豊富な生地から好みや予算に応じて選ぶ
シンガポールで着るなら、おすすめの生地はカシミアウール、メリノウール、シルクウールのスーパーファインという薄めの柔らかいもの。鏡の前で生地を当てながらあれこれ選ぶ。シャツも同時にオーダーする場合は、こちらも100種類近い生地から選ぶ事になる。材質やパターン、色の好みを伝えると数種類取り出してくれる。生地の種類で値段が変わるので、この時点でざっくりと価格を確認しよう。
3. サイズから体型のクセまで、プロの採寸で詳細にデータを取る
4. 仮縫い(フィッティング)
サイズゲージと呼ばれる別布で仕立てた仮の上着を羽織ってフィット感や丈の長さをチェック。マスターカッターが再び肩幅などの採寸を確認する。スタイルは綺麗に、でも機能性重視と言う注文に、胸回りの着心地を確認しながら、よりウエストを絞り込んでスリムなスタイルに修正した。
5. 待望の仕上がり
こだわった分だけ仕上がりが楽しみでした。採寸から約6日で完成。
あの人の着こなしが気になる!
スーツの似合う粋なビジネスマンにインタビュー
平野達也さん
スーツを着こなす時に気遣っている点は何ですか?
仕事柄、ダークスーツが多いのですが、明るい色のシャツ程ダークなスーツを着るようにしています。後はシャツの色にネクタイを合わせる、といった程度です。 鞄、靴、時計のベルトなどの皮小物の色は揃えるようにしています。
最近のトレンドで着こなしに取り入れている点は?
ジャケットは3つボタンが多いです。ぴったりしたスリムより少しゆったり目が好きですね。
気に入っているブランドはありますか?
スーツはヒューゴ・ボス、シャツはブルックスブラザーズを愛用しています。 そのブランドなら既製品でもぴったりくるので。
テーラーメードはしたことがありますか?
日本でイージーオーダーはしたことがあります。肩周りが合わなくて、あまり良い経験ではなかったです。型紙からおこすオーダーメードには無論興味があります。シンガポールでは、生地は良い物があるようですが、やはり仕立てに信頼が置ける店がわからないのでトライしたことはないです。いいテーラーがあれば、是非試してみたいですね。
おしゃれのお手本は?
高田純次さんはコメディアンですけど、いつもお洒落で良いものを着てますよね。
鈴木歴さん
スーツを着こなす時に気遣っている点は何ですか?
とにかくジャストサイズのものを着るということです。最近はここ数年のトレンドである比較的細身のスーツを着ています。あとは、その日のスケジュールや気分によって、シャツとタイの色、組み合わせを考えています。 私が気をつけているのは「捨てるタイミング」です。ある程度の年数が経つとヨレた感じが出てしまうので、毎年1、2着買って同じ数を捨てるようにしています。
気に入っているブランドはありますか?
SHIPSです。吊るしでも自分の体型に合うことと、シルエットへのきめ細かいこだわりやトレンドを微妙に取り入れている所が気に入っています。
テーラーメードはしたことがありますか?
本格的なオーダーは試してみたいのですが、なにせ値段が……
おしゃれのお手本は?
スーツに限らず、所ジョージさんは自分のライフスタイルが服装で表現されていて格好いいと思います。
日本での最近のトレンドは?
従来の3つボタンから、2つボタンが復活の兆し。シルエットは相変わらず細身です。シャツはレギュラーカラー、靴はロングノーズが流行っているようです。
マハラジャ・カスタムテーラーズ(Maharajas Gents&Ladies Custom Tailors)