原因としては、
- 飲食の不摂生
- ストレスや緊張による過敏性腸症候群
- 腸炎
- 先天的な小腸の塩分吸収障害
等があります。
暑いシンガポールでは、汗をかくので水分補給が大事とばかりに、冷たい飲食の摂取過剰、水分摂取過剰に落ちいりがちです。余分な身体の水分は、汗や尿で排泄しきれないと下痢となって排泄を行なう事になります。また、他の人以上に汗をかきやすい、寝汗、身体の一部に汗をかきやすいというのは、中医学では、皮膚の防御作用が弱っている、気(生理機能を動かす物質)が滞っている、または陰液(体液)の不足と考えます。ただ水分をとっていても助けにはならず、また汗をかき、下痢になっていきます。汗につきましては、別の機会に詳しく説明したいと思います。
便秘は、毎日排便がない事、便の量が少ない、排便後すっきりしない不快感、便が硬い等の症状のことです。一般に、3日排便がないと便秘とみなします。中医学では、排便は毎日ある事が望ましく、排便があるまで食事をしないほうがいいとされています。特に朝は排泄機能が活発に活動していますので、充分に排泄してから食事をしたほうが、身体のためにもいいのです。
下痢、便秘、どちらにしても消化機能と密接に関係していますので、治療の第一は、断食をする、刺激の少ない食事をする事です。おすすめは朝断食。朝は基本の生姜湯、生姜紅茶など飲みものだけにます。野菜や果物のジュースは常温で飲んで下さい。お昼と夜の食事はしっかりいただきましょう。楽しくいただくのが、なによりのご馳走であり、栄養です。
お茶は温かくして飲んでください。