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シンガポール不動産トレンド情報

2008年5月5日

2008年前半の住宅市場(賃貸)

住宅市場高騰が一般に叫ばれて1年半余りが経ちました。新居探し・賃貸契約更新に苦労された方も多いかと察します。賃料はまだ上がり続けているのでしょうか。現場で市場に直接接する不動産業者の目から見た現在の賃貸相場の変化についてお話したいと思います。
全体的な賃料相場は一部エリア・物件を除き、高値上げ止まりの感があります。最近高値で物件を購入したオーナーも多く、投資物件としての期待値が依然高いため、今年中は、大幅な賃料の下落は見込めそうにないでしょう。ただ、大幅な賃料更新を続けていた一年前の同時期と比べると、空き部屋の数が増えてきました。1年前と比べ、まだテナントが住んでいる物件ではなく、空き物件をお見せできる機会が顕著に増えています。中には1ヶ月以上空いている物件も。1年前には殆どなかったことです。オーナーの言い値も、平均では高値で止まっていますが、多様化しています。たとえば、同じ物件・同じ部屋数・同じサイズでも、言い値にS$500~1,000の差がつくものもあります。S$3,000以下の物件数は、引き続き郊外においてもかなり少なく、この層のテナントは、HDB入居へシフトする傾向にあります。
今後2~3年間、新築物件の大幅な供給が続きますので、それに対抗する既存の高額物件の空き部屋数も現状維持、もしくは増えてきた場合、緩やかではありますが中心部から値を下げてくる物件もあると見込んでいます。現に、今現在も新築物件で入居率の低いものや出足の遅い物件が出始めています。こういった物件は空き期間が長くなるため、オーナーがすぐにでも貸したい心理も相まって、好条件で契約できるケースも出てきています。
不動産業者の立場から見て、最近、テナントの方々の物件に対する情報・知識がかなり豊富になっていること、またそれがかなり正確であることに驚きます。物件の賃料・エリアなどの概要、平均賃料の相場などお客様で調べた内容と、不動産業者から提供できる最新情報を合わせると、案外希望に合った物件が見つかるのではないかと、少し楽観的な見方もできるようになってきました。快適なシンガポール生活のため、あきらめずに探し続けましょう!

協力=コンパス不動産

文=新納美紀

本記事の内容は物件、エリア、時期によって異なる場合があります。物件をお探しの際には最新情報を必ずご確認ください。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.121(2008年05月05日発行)」に掲載されたものです。

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