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シンガポール不動産トレンド情報

2008年8月4日

不動産バブルこの2年間

今回の不動産バブルの象徴のようなコンド、The Sail @ Marina Bayの賃貸が開始されました。メイン2タワー、総戸数1,100戸以上、最上階70階の高級物件です。2年後にカジノがオープンすれば、前方はカジノビュー(現在はクレーンの展示場のような状態ですが)、真横にシェントン・ウェイのビル群を臨み、高層階からの眺めは、シンガポールの夜景をすべて取り込んだようなゴージャス感があります。目の前に高速の出口がありアクセスも抜群、階下のショッピングセンター・レストラン・アミューズメント施設も現在建設ラッシュです。気になる賃料は、1BR(600~700sqft)が4,500~5,500Sドル、2BR(860sqft)が6,000~7,500Sドル、3BR(1300~1,600sqft)が8,000~14,000Sドルと、かなり高めです(階数により賃料差も大)。
上記のようなコンドは、家族帯同の駐在員の方々には、エリア的に対象外かもしれません。住環境やお子様のことを考えると、もう少し落ち着いた閑静なエリアを選ばれる方が多いでしょう。かつてはオフィス街のど真ん中に立つ超大型コンドの存在など、想像もできなかったものです。また、シンガポール全体では、まだまだ1BR(またはスタジオタイプ)の総数は少ないのですが、以前と比べ、都心部だけでなく郊外の高級コンドにも1BRの数が増えてきたようです。また、住居と小さなオフィスを組み合わせたSOHOタイプのコンドが、中心部、MRT真上に出現したところも特筆すべきところです。
賃貸市場も全体的に緩やかに下降に向かっています。従来の適正価格に対し上昇しすぎた反動や、次々と建設が始まる物件の供給過多などもありますが、高級/希少/差別化された物件は、他に格差をつけて価格を維持していくでしょう。ニーズとともに住宅の仕様やあり方も多様化しているようです。賃貸住宅に暮らす私たち外国人にとっては、次の1年間は今よりかなり物件を探しやすくなると思われますが、各々の条件によっては、選択肢が制限されてくるのではないかとも懸念されるところです。

協力=コンパス不動産

文=新納美紀

本記事の内容は物件、エリア、時期によって異なる場合があります。物件をお探しの際には最新情報を必ずご確認ください。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.127(2008年08月04日発行)」に掲載されたものです。

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