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2006年6月5日

何故?いってらっしゃいで手を振るのか?

朝、出勤する時によく玄関の外まで出てきて、「いってらっしゃい」と手を振って見送る光景、皆さんも必ず経験があると思いますが、これは日本の文化なのでしょうか?
神社でお参りをする時、社殿で祈願する前に鈴を鳴らしたり柏手を打ちますが、これは「魂振り(たまふり)」と呼ばれる儀式の変形です。魂振りは神の魂を奮い立たせ、神を呼び寄せるための儀式で、奈良・平安時代には、女性の正装の一部であった頒布(ヒレ)という薄く長い布を振って行っていたそうです。
この魂振りは、やがて人に対しても行われはじめ、「万葉集」には恋人に向けて袖を振る歌が数多く残されています。恋する相手の魂を引き寄せるまじないが、袖を振る事だったそうです。
日本人が「いってらっしゃい」と手を振るのも、もともとは単なる合図ではなく、魂振りの意味合いがありました。昔の人は出かける人に対して、手や袖を振ることで神霊を招き寄せ、その神霊の加護によって安全に旅が出来るようにと祈ったということです。その気持ちが受け継がれて、今でも「いってらっしゃい」と手を振るようになっているということです。

文=千住

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.075(2006年06月05日発行)」に掲載されたものです。

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