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熱帯綺羅

2017年9月26日

新たなファン層の開拓へ、進化し続けるシンガポール・ターフ・クラブ

シンガポールでギャンブルと言えば、マリーナ・ベイ・サンズのカジノを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、競馬を楽しめる場所もあるのをご存知でしょうか。MRT南北線のクランジ駅近くにあるシンガポール・ターフ・クラブの競馬場では、週に2回の頻度でレースが開催されています。2013年の熱帯綺羅でも一度紹介したターフ・クラブ、当時からの変化として、オンラインで馬券を買えるようになったことなどが挙げられます。今回は新たな競馬ファンの獲得に向けた、ターフ・クラブにおける新しい取り組みなどについて取り上げたいと思います。

 

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レースの所要時間は約2分。各馬は猛スピードでコースを駆け抜けます。

 

レースは週に2回開催
世界各国で放映

クランジに競馬場が完成したのは1999年。現在レースは、毎週金曜日夜と日曜日午後の2回行われており、今回金曜日のレースにお邪魔してみました。

 

最初のレースが始まるのは午後6時過ぎ。6時前くらいになると、多くの中高年の男性がクランジ駅から競馬場に向かう姿を見ることができます。入場料は、競馬場の建物の1~2階にある一般向けエリアが6Sドル(カード払いの場合、現金の場合は8Sドル)で、30Sドルで3階のラウンジ席にも入場でき、食事などを楽しみながら観戦できます。建物の上階は結婚式や会議などにも利用されており、3階より上はVIP席になるためドレスコードが設けられています。Tシャツやサンダル着用では入れないのでご注意を。

 

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レース前に各馬は観客の前を歩きます。観客はこのときの馬の様子も見ながら、どの馬に賭けるのか決めるそうです。
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上階にはドレスコードが設けられています。

 

馬券は賭け方によって一口2~5Sドルから購入でき、4連単や4連複(1~4着の番号を予想する方式、4連複は着順を問わない)があるなど、そのシステムには日本と違いがあります。

 

レースが始まると、1階は入場者でごった返します。新聞とペンを握りしめた中年男性がスクリーン前に集まりレースに見入る様子は、日本の競馬場とどこか似ています。国は違えど、競馬に熱中する人達の心理は共通なのでしょう。

 

この日に行われたのは9レース。出走からゴールまでの時間はわずか2分で、ゴールが近づくと観客席からは大きな歓声が上がり、会場は盛り上がりを見せました。またレースの様子はオーストラリアやニュージーランド、英国、南アフリカなど世界各国で放送されており、海外の競馬ファンからも注目されています。

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