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熱帯綺羅

2010年6月7日

幸運への道案内。星と檸檬の占い師

人口500万人が淡路島ほどの面積に暮らすシンガポールですが、多民族のお国柄だけあって、規模は小さくても多様な文化・生活習慣が見られます。各民族にはそれぞれの暮らし方があり、価値観があります。言葉、食べ物や衣服、それに宗教や占いも人種や民族によって多くの種類があります。今回ご紹介するのはインド人の星占い師。シンガポールには中国人の四柱推命、風水占い、ユーラシアンの人々が好むクリスタル・ボールを使ったジプシー占いやタロット占い、またオーラの色分析をするオーラ占い、それにインドの数占い、星占いなど占い師も数多くいます。シンガポーリアンは割と気軽に占い師を訪れ、人生の一大事を決断する際に、占い師の予見を参考にするそうです。また単に将来を占ってもらうだけでなく、悩み事を相談する人も多いようです。

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カリスマ占い師というより近所の優しいおばさん、といった感じのグル・アマ。

 

星占い歴38年のグル・アマ

有名な占い師が数多くいるシンガポールでも、人種を問わず多くの人々から「グル・アマ(師匠のおばさん)」と親しまれているインド人の星占い師を訪ねてみました。人の将来を見る能力に気づいたのは、まだ6歳だったというグル・アマは、10代の頃から友達の運勢を見たり、相談に乗ったりしていたそうです。やがて多くの人々が訪ねてくるようになり、20代半ばで占い師として独立。以来38年、インド人だけでなく、政府の要人も含めて多くの中国人、外国人も彼女を頼ってきました。海外からも予約が入ります。カジノの経営陣から「シンガポールでカジノは成功するだろうか」という相談もあったそう。「100%大成功するとは言えませんが、多くの人々が来て盛況となるでしょう」と答えたそうです。

中には「今日、麻雀で勝てるだろうか」と電話で質問してくる人も。「勝ち負けではなく、今日はこんな手で勝負してみると幸運がめぐってきますよ、と教えるだけ。でもあまり大金を賭けないで、ほどほどにね、といったアドバイスをします。最近多いのは勉強でストレスを抱える子供と悩める母親。投資やギャンブルで破産する人、不倫や失恋の悩み相談はいつの時代にもあること」。占い師の自宅は、時に駆け込み寺にもなっています。

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占い師を訪ねる時は、ウエット・マーケットやローカルの花屋で緑色のレモンを5つ買って行くのをお忘れなく。

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ガネーシャの像はグル・アマの守り神。

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