ローカルに根強い人気の中華シーフードレストラン

2000年にイーストコーストでオープンし、2009年にMRTサマセット駅に直結するオーチャード・セントラルへ移転して9年。ことし創業18年を迎えた「TungLok Seafood」はいつもローカル客で賑わう中華シーフードレストランだ。

一押しメニューはラクサ・クラブ（S＄68++/約１キロ）。その名の通りシンガポール名物のラクサにスリランカクラブなどのカニが丸ごと一匹入った一品だ。カニの身を濃厚なラクサソースに絡めて食べ始めると、意外に合うことに驚かされ、ついつい手が伸びてしまう。ヌードルも入っているので、カニとラクサソースの絶妙のコンビネーションを２度楽しむことができる。

また、東南アジア原産の淡水魚、マーブルゴビーの蒸し魚（S＄９++/100グラム）もシンガポールならでは。新鮮な白身魚を蒸し、その上に郷土食のひとつ、大根の漬物“チャイポー”を揚げたものとソースがかかっている。フワッと柔らかく蒸しあがった魚と、カリカリとした食感の揚げチャイポー、そして醤油ベースのソースは相性抜群で、あっさりした味付けに仕上がっている。インドネシア名物のミーゴレン（S＄18++）はタンロック風にアレンジされ、他店にはない味わいに。少し辛く、酸味のある独特のソースにイカやエビなどのシーフードがふんだんに入っておりオススメだ。

また、４人以上で食事をする場合はビュッフェ形式でも注文できる。メニューの中から好きなものを選ぶと、出来たてをテーブルまで運んできてくれる。大勢で行くとローカル料理をはじめとした様々なメニューを少しずつ楽しめるので、来訪者を連れて行くのにも最適だ。オーチャード・セントラルという利便性の高い場所にあるのでショッピングの合間に寄れるのも嬉しい。

シンガポールらしい中華シーフードレストランとして利用価値大

個室は３部屋。各部屋10人が着席できるテーブルがあり、室内は静かで落ち着いた雰囲気。パーティションを外せば20人までが食事を楽しめる。ワインは常時30種類以上取り揃えていて、常連客は入り口近くにあるワインセラーでお気に入りを選ぶそう。コーポレートダイニングの経験も豊富なので、相談すれば希望に合わせて様々な提案をしてくれるという。

おすすめメニュー

ラクサ・クラブ
ココナッツとチリの濃厚なラクサソースとカニとの相性が良いことに気づかされる。カニはスリランカクラブ、アラスカクラブなど種類も選べる。

マーブルゴビーの蒸し魚
川魚は臭みがあると思いがちだが、淡白であっさりとしていて大変美味。揚げ魚にすることもできるが、新鮮なので、魚そのものの味を楽しめる蒸し魚がオススメ。