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ポルトガルの家庭料理とワインを気軽に楽しめるレストラン

MRTアウトラムパーク駅やタンジョンパガー駅に近いブキパソ・ロード(Bukit Pasoh Road)に今年1月末にオープンした「BOCA(ボカ)」。シンガポールではおそらくただ1軒の本格ポルトガル料理が楽しめる店だ。

テーブル席やカウンター席など用途によって席を選べる。オリジナリティあふれるインテリアも目を引く

ポルトガルの家庭料理とワインを気軽に楽しめるレストラン

店名のBOCAとはポルトガル語で「口(くち)」という意味で、ポルトガル出身のLuca Bordino さんとFrancisco Vazさんのコンビがシェフとして腕を振るう。2人はポルトガル・リスボンのESTHE(Estoril Higher Institute for Tourism and Hotel Studies)の卒業生で、シェフとして10年のキャリアを持つ。店ではポルトガルから取り寄せた食材を用い、伝統の家庭料理を中心に提供する。

Luca Bordinoさんによれば、イタリアンやフレンチ、スペイン料理はすでにシンガポールでも人気があるが、まだポルトガル料理の認知度は高くないという。鮮やかな緑色で薫りが際立つオリーブオイル、オニオン、ガーリックが使われるのがポルトガル料理の特長で、「国民的食材」と称されるタラの塩漬けの干物Bacalhau(バカラオ)をはじめ、シーフードや米も使った料理も多く日本人にも親しみやすいと思われる。

BOCAでは料理と一緒に楽しめるドリンクとしてワインやスピリッツが用意されている。ポルトガルのワインは主に国内で消費され、海外輸出向けは少ないといわれるが、BOCAではポートワインをはじめ、50銘柄を用意している。

店内のインテリアには700もの黒いツバメの陶器が壁に飾られている。毎春ポルトガルに渡ってきて巣をつくり暮らすツバメはポルトガルでAndorinhaと呼ばれて家族や愛をイメージし、国のシンボルとして親しまれている。

メニュー

シュリンプ・ポリッジ(Shrimp Porridge) S$28++
炙りチョリソ(Flamed Chorizo) S$36++

その他メニュー

お店の雰囲気

店内にはポルトガルのシンボルとして親しまれる700ものツバメの陶器が
家庭料理にふさわしく、気取らない雰囲気が心地よい